2005年08月30日

法月綸太郎著『生首に聞いてみろ』

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 久しぶりにミステリーを読む。本は先日書いた通り、法月綸太郎さんの『生首に聞いてみろ』(角川書店刊)である。考えてみると昨年は角川書店は国内、国外のミステリーの上位作品を出版している。この本は、「このミステリーがすごい」で第一位、「週刊文春ミステリーベスト10」では第二位を獲得している。
 だいたいこの2つの選考は間違いがなく結構楽しめるので、安心して読めるのが有り難い。そのため上位になった本は必ず読んでいる。 さてこの本のことだけど、余り詳しく書いちゃうとネタばらしなってしまうから、適度に押さえて書きたい。
 末期ガンに冒された川島伊作は、「和製ジョージ・シーガル」といわれる彫刻家であった。彼の作品は、生きた人間を直接石膏で型を取り、複製していく方法で作られた。しかしこの方法だと、決定的な問題を生む。つまり、顔を複製して作品を作ると、必ず目をつぶった形になる。石膏で型を取る場合、目を開けて取ることは出来ないからだ。従って出来上がった作品はみんな目が閉じたものになり、「祈り」の顔になってしまう。
 死を覚悟した川島伊作は自分の娘、江知佳をモデルにして最後の作品を一人アトリエにこもり作り上げ、倒れる。
 川島伊作死後、江知佳はアトリエに入り、布に覆われた作品を見るが、そこにはあってはならないものがあった。
 葬儀の後、再度アトリエに入ると、今度は首から上が切り落とされた江知佳の像があった。そして次に、江知佳の生首だけが宅配便で送られてくる。
 法月綸太郎はこの事件の真相を解き明かしていくが、そこには16年前の事件との関わりが、この事件に重大な意味を持ち始める。 
 う~ん、こんな感じでもったいぶった書き方でいいのだろうか?久しぶりに犯人捜しをした関係か、読み終わった後、江知佳の像にあってはならないものがあったというのを読んだときに、犯人が特定できてよかったのにそれが今回出来なかった。まぁその方が「誰が犯人なのだ?」とページをめくる楽しみがあったわけだが、でもちょっと悔しかった。 そんなことで今回は私の完敗であった。

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