2005年12月09日
白石昌則著『生協の白石さん』
どうも私はミーハー的なところがあって、特に本に関してはそれがひどく、ちょっと話題になっているという情報を聞いたり、読んだりすると、どうしても読みたくなってしまうのだ。それでいてだいたいが何だぁと半ばがっかりしてしまうことが多い。確かに今の話題についていけない部分が私にはあって、それがそう思わせるのだろうが、今回もそんな感じであった。
東京農工大学の生協では生協に対する意見や要望を「ひとことカード」に書いてもらい、それに対して白石さんが答えるという形式で、掲示していた。それをまとめて本にしたのが、この『生協の白石さん』(講談社刊)である。
よくスーパーに投書箱みたいなやつが置いてあるけど、あれはたぶん公開したり、その答えを公にしたりはしていないと思う。しかし生協の場合はこうした要望書などは掲示板などで公開されるんだとはじめて知った。
この場合のご意見・ご要望は生協のすべてに対してのみ行われると思うのだが、そこに「愛は売っていないのですか?」と書かれていたら、普通これを読んだ担当者は、「この野郎ふざけやがって!」と言いながら、カードを丸めて捨ててしまうだろう。
ところがそれに「どうやら、愛は非売品のようです。もし、どこかで販売していたら、それは何かの罠と思われます。くれぐれもご注意下さい」と生協の答えが掲示される。
これが心温まるものなのだろうか?又そういう意見に対して、怒らずウィットに富んだ答えで返すのが大人なのだと言いたいのだろうか?私ならこんな要望がきたら怒って捨ててしまう方が正常だと思うのだが・・・。それが普通だろう!
もちろんそんな堅苦しいことなど言わないで、もっとおおらかになりなさいよという声が聞こえもするし、こういう言葉のキャッチボールをすることで、お客さんが生協を身近に感じてくれるというものですと言われそうである。たぶんそういうことなのだろう。私みたいな短気な人間にはなかなか出来るもんじゃない。こうすることで、「あなたの言うことは確かに受けとめましたよ」と感じさせ、親近感や、癒しを感じさせるのだろう。きっとこの本を読んで癒しを感じる人もそんなところから感じるのではないかと思う。分からない訳じゃないが、どうもなぁ・・・。
きっとそれはそれでいいのだろう。あまり深く考えないでくすくす笑って読めばいいのだ。ただ私はちょっと不器用なのでこんなことを言ってしまった次第です。ちなみに白石さんブログがあるが、URLは以下の通り。
- by kmoto
- at 05:57
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