2006年11月21日

司馬遼太郎著『街道をゆく』25巻

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 実を言うと、この本を読んでいる途中で読みたい本が出てきて、そっちの方が気になって仕方がなかった。ほとんどこの本を読み終えていたので、これを読んでから、気になっている本を読もうとした。そうしたのだが、どうもそっちの方を早く読みたいと思い、気もそぞろにこの本を読んでしまった。
 しかも正直いってあまり興味もないところの紀行文なので余計であった。今回は「中国・びん(ATOKにはもんがまえに虫と書く漢字がないのだ)のみち」である。今の中国東南部福建省あたりである。この地方は中華文明からすれば辺境に当たるため、民俗学、文化人類学という学問から見ると、宝庫の地である。
 一方もう少し南に行けば、泉州があり、マルコ・ポーロが世界最大級の海港だと『東方見聞録』に記述する港町である。シルクロードの時代が終わり、海上の道で栄えた港であった。ここから南宋時代、中国の舟が日本の堺まで来ていたのである。
 ただだからといって、司馬さんの興味が私に伝わるかどうかは別問題で、たとえこの地域に残っている文化が日本がかつて持っていただろうと思われる文化の源流もしくは類似点あると言われても、あるいはそこの舟が日本まで来て、何らかの影響を日本に与えたとしても、私個人が興味がないので「へぇ~、そうなの?」としか思えない部分が今回多かった。要はピントこないのである。つまり今回は自分の琴線に触れるところが少なかったということである。今回の紀行はどこか学術調査的要素が強かったために、そう感じたのかもしれない。また、うわのそらで読んでしまったところがあるので、これ以上コメント出来ない。(なんだか不謹慎な本の読み方をしてしまった感じもしないではないが、シリーズものを読んでいると、まぁこういうこともありますよね)


 『街道をゆく』25巻の「中国・びんのみち」は週刊「街道をゆく」の39巻に収録されている。

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