2006年11月28日

大崎梢著『配達あかずきん』

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 書店員が主人公になった本を4冊買って、最後の2冊となった。しかしこの本(東京創元社刊)は連作短編5点が収録されているのだが、はっきり言ってつまらなかった。
 駅ビルの6階にある成風堂書店の店員杏子と多絵のコンビが書店業務の中の日常にひそむささやかな盲点を解き明かすミステリーである。
 でもこの本、はたして業界の人間以外興味がわく本なのだろうかと思ってしまった。私みたいな本屋フリークなら読んでみたいと思うのだろうが(事実そうなのだが)、本屋という限定されたところが舞台になっていて、しかも書店業務が共有できる人間なら多少興味が持てるけど、一般の人はどうなのだろうか?しかもミステリーといっても、先ほど言ったように、本屋の業務にひそむ盲点がミステリーとなっているので、はっきり言ってインパクトがない。私みたいなすれっからしがこの本を読むとどうしても物足りなさがつきまとうのだ。
 それにこの本の最後に本屋で働いている人達の対談が載っているのだが、それを読んでいても、この本に描かれる本屋さんの日常が、「そうそう、そういうのってあるよね」というのが何回も出てくるのが鬱陶しかった。まるで自分たちだけの世界を自分たちだけで共有して、楽しんでいるような、不快感がわき上がる。


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