2007年06月24日
海堂尊著『ジェネラル・ルージュの凱旋』
結局何だかんだといって、これで海堂さんの出版されている本すべて読んでしまったことになる。この本は内容から前回読んだ、『螺鈿迷宮』より先になる本みたいだが、『螺鈿迷宮』の方が先に出版されており、前後逆になってしまっている。でも、つきあっているうちに、登場人物に愛着がわいてきてしまい、面白くなっていくのが不思議であった。
当然今回は東城大学医学部付属病院に話は戻る。東城大学医学部付属病院の救命救急センター部長の速水が特定の業者と癒着しているという内部告発文書が田口公平のもとに届けられたことから物語は始まる。速水は田口と同期であり、速水をジェネラル(将軍)と影でいうように、救命救急センターにとってなくてはならないドクターであり、そのことで救命救急センターに君臨していた。
だれがこの内部告発文書を書いたのか。そしてこの内容が真実なのか。田口は真相究明に乗り出すはめになる。
例によって一悶着には乗り気でない田口がいやが上にも真相究明に乗り出さなくてはならなくところが面白い。そして今回も白鳥がその真相にたどり着くための手助けを、いつもの調子でしている。そして味があったのは、田口と一緒にいる、定年退職後再雇用された藤原看護師であった。今回はかなり田口を手助けしている。とぼけたタヌキ院長の高階もいい。結局私は海堂さんのファンになってしまったようだ。
評価
★★★
書誌
書名:ジェネラル・ルージュの凱旋
著者:海堂 尊
ISBN:9784796657549 (4796657541)
出版社:宝島社 (2007-04-23出版)
版型:381p 19cm(B6)
販売価:1,680円(税込) (本体価:1,600円)
- by kmoto
- at 05:36
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