2007年09月06日

ウンベルト・エーコ著『フーコーの振り子』上

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 この本は平成5年に買ってから何度も読もうと思って手に取ったのだが、数ページ読んでこりゃダメだと投げ出してしまった。
 今回とにかく読んでやろうと意を決して、半ば我慢しながらやっと上巻を読み終えた。しかし何だかさっぱりわからない。上巻で理解できたのは主人公であるカゾボンが自分の卒業論文のテーマとしたテンプル騎士団の歴史を語る部分と、カゾボンと知り合いとなったヤコポ・ベルボが勤めるガラモン社の裏の仕事である自費出版のもうけのからくりぐらい。
 ネットで調べてみると、面白いという人もいれば、私みたいに何が何だかわからないという人もいて両極端に別れる感じだ。テンプル騎士団のことは一時興味があって調べたことがあったから多少理解できたけれど、それ以外の西洋の秘密結社(『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくる修道僧・シラスが属する敬虔なカトリック組織、オプス・デイもあった)やキリスト教だけでなく世界中の土俗宗教をこうも並べられちゃうと、何がどうなっているのかさっぱりわからない。しかもそれが歴史的事実や人物とからみ合っているのだが、どこかこじつけがましく感じてしまう。いずれにせよ私には理解不能であった。
 こういう裏のというか闇の部分のつながりは、よほど興味のある人じゃないとわからないのではないか。だいたいベルボが言っているが、「テンプル騎士団の話を持ちかけてくる連中はまず間違いなく狂っていることが多い」というのからしても、訳がわからなくなるのも当然のような気がする。下巻も苦労しそうだ。


評価
★(というか私には評価不能)


書誌
書名:フーコーの振り子〈上〉
著者:ウンベルト・エーコ 藤村 昌昭【訳】
ISBN:9784163137803 (4163137807)
出版社:文芸春秋 (1993-03-05出版)
版型:516p 19cm(B6)
販売価:2,344円(税込) (本体価:2,233円)

入手不可(品切重版未定) 文春文庫ならあるようです。

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