2007年11月25日
「ALWAYS」と『点と線』
昨日日本橋三越へ行く。本当は映画を見に行く予定であったが、胃の調子が良くないので、やたらげっぷが出てくる。こんな調子だと映画を見ていても迷惑をかけるだけなので、次にする。で、「ALWAYS 続・三丁目の夕日展」を見る。
最近はちょとした昭和ブームらしく、昭和30年代がもてはやされているようだ。ここも結構人が入っていて、展示物がよく見えない。しかもここにある展示物の説明書きを皆さん懐かしくなって読んでいるものだから、なかなか先に進まないのだ。私たちはざっと見て、外に出る。
ところで皆さん、テレビのチャンネルを変えるとき、「チャンネルを回すよ」と言いません?本来なら「チャンネルを変えるよ」と言うべきところを「回す」というのである。これは昔のテレビがダイアル式で、ぐるぐる回してチャンネルを変えていたから、その名残で、そう言ってしまうのだ。それとも「チャンネルを回すよ」というのは私だけであろうか?
この「ALWAYS 続・三丁目の夕日展」では鈴木オートの家の中が再現されていたが、そこには4本足のついたテレビがあった。まさしく私が子供の頃にあったテレビであった。そしてダイアル式のチャンネルがあって、よく力任せに勢いよく回していると、壊れるからと言って親に怒られたものであった。壊れれば今みたいにすぐ買い換えることもなく、近所の電気屋さんを呼んで、修理してもらう。テレビの中にはほの暗い真空管がいくつもともり、電気屋さんが電圧を測るテスターを使っているところを興味深く見ていたものであった。ハンダゴテから上る煙とにおいが懐かしい。
帰りに地下の食品売り場で「まい泉」のヒレカツうまそうだったので買う。胃の調子が良くないのにこんなものを食べていいのか問題があるが、キャベツをたっぷり千切りにしてのせてくれればいいかななんて思う。
さて、テレビで松本清張の『点と線』が二夜連続してやっている。新聞の番組では、昭和30年代を忠実に再現していると書かれていたので、ちょっと見てみた。
これを読んだのは高校時代であった。あの東京駅に4分間のトリックにも感動したものだ。ビートたけしが鳥飼刑事をやるのはどうかなあと思うのだが、まあ、第一話はおもしろかった。
本が読めない状態が続いているので、ブログの更新ができない。だから本に関するうんちくをちょっと書こうかな。
私が高校時代この『点と線』を読んだのはカッパノベルズ版であった。いわゆる新書で読んだ。そしてこの作品が最初に発売されたときの単行本を古本屋さんの100円均一のワゴンで見つけたので、手に入れた。それがこれである。
だいぶ痛んでいるけれど、これが『点と線』が最初に単行本として発売されたものであろう。初版は昭和33年2月であるが、私が持っているこの本は昭和35年5月の29版である。
この本の中身をのぞいてみると、あの心中場所の香椎の海岸の写真(もちろんモノクロ)、東海道本線の時刻表が口絵にある。また今は省略されている検印もちゃんとがある。
この『点と線』は雑誌「旅」に連載された。この「旅」は今は交通公社から新潮社に身売りされたので、私が知っている「旅」とはだいぶ違うものになっている。
この「旅」が日本交通公社出版局で出されていた頃、創刊65周年750号記念として復刻版が出された。それがこれである。創刊号など6冊が復刊され、セットになっている。昭和32年2月号も復刊されているが、この号は『点と線』が新連載された号である。
挿絵はあの13番線ホームである。
この後『点と線』の第二話を見ることにしよう。
- by kmoto
- at 19:24
comments