2008年05月28日
泉嗣彦著『医師がすすめるウオーキング』
五街道という万歩計を買ってもう11日たった。今東海道をバーチャルで歩いているのだが、11日でやっと保土ヶ谷までたどり着いた。距離にして約35キロ歩いたことになり、歩数を累計すると110、000歩弱となる。目標数字、一日平均一万歩は何とかクリアーしている。私は早朝ウオーキングをしている。つまり朝、いつも使う駅より一つ先に駅まで歩いている。そのお陰で一日一万歩歩けることになるのだ。たとえば天気は悪くて、朝歩けない日にはだいたい半分の五千歩が通常私が一日歩く歩数だから、早朝ウオーキングのお陰で目標数字に達している。
もともと本屋で働いていた頃は、仕入にチャリを使って、動き回っていたから、体重も軽かったし、その分身体の切れもあった。ところがこうして事務仕事をするようになって、毎日パソコンの前で仕事をするようになると、食べるだけで、エネルギーの消費が少ないから、どんどん太る一方になった。詳しいことはよく知らないが、健康診断の数値も悪くなっていった。仕方がないとはいえ、やはり気になるし、何よりも身体の切れが悪いことは自覚できるので、これはなんとかせにゃならんわいと思い、唯一自分ができることといえば歩くことしかないため、歩くことを始めた。もうかれこれはじめて二年以上なる。お陰で一時六十八キロあった体重は現在六十一キロを割るまでになってきて、身体の切れはいい。おそらく健康診断の数値も改善していると思う。
もともと無理はしていないので、天気の悪い日や暑い日、寒い日は歩かないし、もちろん体調の悪い日も歩かない。気分次第で気ままに歩いているから、今は歩かなきゃという義務感や、あるいは健康のためとか、大義名分で歩いていない。歩きたいから歩くというようになっている。歩いてうちに、いろいろなことを考えたり、普段意識しない街路樹や植え込みの花などに気がいったりして、結構楽しんでいる。いい気分転換なのである。
そんなものだから、この本が気になった。著者はもともと消化器の専門医であったそうで、それが人間ドッグの仕事に関わるようになってから、いわゆる「生活習慣病」と向き合わざるを得なくなった。「生活習慣病」とは、不適切な生活習慣を長年続けることが、病気の発症・進行に関与する、いくつかの疾患の総称で、これは医師や薬で治す病気ではなく、具合が悪くなった人自身が、自分で生活習慣を改めることが最も重要となる。しかし今まで続けてきた生活習慣を改めるというのはそう簡単なものではなく、著者もそのことは痛感されていた。
人間ドッグを受けた人に何か運動をしていると言った人で、その運動の中身を聞いてみると、ウオーキングと答える人が多く、また運動しない人でもやってみたい運動はないかと聞くとウオーキングと言う人が過半数を占めるという。だいたい人間ドッグを受ける人は中高年が多いからこういう結果になるのだろうと著者もいっているが、それだけウオーキングが中高年にとって手軽な運動ということになる。実際問題私もそうなのである。要は身体を動かすということに重点を置けばいいのだから、それを考えるとウオーキングはずぼらな私でもすぐ思い浮かぶのだ。
しかし人間ドッグの検査値をすべて改善するためにはウオーキングを一日一万歩を目安にして行い、できればそれ以外にも週一回のジョギング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動をすればいいという。そんなの何も運動しなかった人には無理な話である。「非日常の行為はなかなか実践できない」ものである。そこで今より少しだけ多く歩いてみましょうと提案する。一日千歩、およそ十分多く歩きましょうと検査値の数値が悪い人に提案することとなった。これが著者のいう「ライフスタイルウオーキング」というものである。これはわざわざ運動の時間を取るのではなく、生活すべての行動に含まれる「歩く行為」を増やしなさいということである。そのため以下の点に注意する。
1.日常生活の中で、意識して活動的に身体を動かし、歩く
2.家事や仕事をしながら、室内でもより多く歩く
3.移動するときは機敏に動く
4.なるべくエレベーター、エスカレーターに乗らず階段を使う
5.近い距離なら、バスや車、電車に乗らず、せっせと歩く
6.ある程度連続して歩くときは、活発に。前を歩いている人がいるなら、その人を追い越すように心がけて、さっさと歩く
7.強度、時間、距離、頻度より歩数をどれだけ増やせたかを重視する
そして天候や体調や仕事の都合で一日千歩歩けなくても、一週間で七千歩歩けばいいのだから、歩けるときに不足分を補えばいいと非常にやさしいのである。
更にそれを習慣化するために、記録をつけるとよいといっている。実は私は万歩計を買ってから、パソコンで記録しているのである。というのも私が買った万歩計は、五街道を歩くというのを基本としているので、歩いた総歩数と総距離はカウントするが、一日どれだけ歩いたかは記録しないちょっとかたておちな代物なので、仕方なしにエクセルを使い、当日の総歩数、総距離から前日の総歩数、総距離を差し引いて、一日の記録を出している。そして備考欄を作り、たとえば「品川に到着」とか書いておく。更にエクセルはすぐグラフにできるので、一週間単位でグラフに残している。
確かに記録を残すと、おお、やっとここまできたかとか。何とか一日平均一万歩クリアしているなとかわかり、励みにもなる。案外こういう暗い作業は、持続するという点においては必要なのかもしれないなと思う。
とにかく歩くことで、生活習慣病の予防、改善は間違いなく進むらしく(ただし、そのメカニズムは解明されていないらしい)、まずは歩きなさいということらしい。そしてこうした日常での歩数確保を目指す「ライフスタイルウオーキング」を実行すれば、それが「日常のウオーキング化」という習慣化することで、生活意識も変わっていきますよと言っている。自分はどうなのかちょっと考えてしまうところはあるけれど、ただ身体の切れは重くないので、いい感じだ。だから毎日歩いている。
評価
★★★
書誌
書名:医師がすすめるウオーキング
著者:泉 嗣彦
ISBN:9784087202878 (4087202879)
出版社:集英社 (2005-04-20出版) 集英社新書
版型:190p 18cm
販売価:693円(税込) (本体価:660円)
- by kmoto
- at 05:32
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