2008年12月26日

東野圭吾著『ガリレオの苦悩』

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 続いて「ガリレオ」シリーズの新作を読む。今回は短編だ。しかし前回もそうだったけれど、はっきり言って「ガリレオ」の短編はつまらなかった。どうして長編はおもしろいのに短編はつまらないのだろうか。
 それはたぶんトリックの材料に物理や科学の実験道具を使うからだろう。つまり最新のそうした器具を犯罪道具として使ってしまえば、極端な話、何でも完全犯罪が可能になってしまうのではないか。しかもそうした器具は我々素人にはよくわからないから、現実性が薄い。一般的じゃない。その分リアリティーがなくなってしまう。だから読んでいてつまらないのだ。犯罪は現実の社会で起こりうるものなのだから、我々が直に感じ取れるものを使ってトリックを駆使して話を展開してもらいたい部分がある。その方が読んでいてもおもしろい。
 だから「ガリレオ」の短編は読まない方がいいのではないかと思う。だって長編で充分堪能したのに、短編で興醒めしてしまえば、もったいないではないか。


評価


書誌
書名:ガリレオの苦悩
著者:東野 圭吾
ISBN:9784163276205
出版社:文藝春秋 (2008/10/25 出版)
版型:339p / 19cm / B6判
販売価:1,600 円(税込)

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