2009年02月23日
阿刀田高著『日本語を書く作法・読む作法』
昨年は阿刀田さんの作品に魅せられ、いくつか続けてその作品を読んできた。またさらに読んでみたいと思い、阿刀田さんの本を集め始めたら、いつの間にか単行本が棚一段占めるようになった。今年もそれら集めた作品を読んでみたいと思っている。
で、その棚を眺めていて手に取ったのがこの本である。この本は書名からして、いわゆる日本語を書いたり、読んだするに当たり、阿刀田さん流に“こうすればいい”といったハウツー本かなと思っていた。実はそれを期待していた。阿刀田工房でどのように文章が綴られ、読まれているのか、そっちの方が興味があった。
しかし読んでみるとただのエッセイ集であった。それも今まで新聞や雑誌に書かれたものが一冊の本になるボリュームになったから、それを集めて本にしたものであった。
そのためか、これといって心に残るものはなかった。ただ阿刀田さんは文章を書くのはあまり好きじゃないというのは意外であった。昔からそうだったという。しかしだからこそ文章を短く書くという。それがよかったというのだ。
どういうことかと言えば、人に読んでもらう文章はわかりやすくするために、センテンスが短い方がいいからだ。だらだらと思いに任せて書いていくと、やたら接続詞が多くなっていき、文章が長くなる。そうなるといったい何が言いたいのかわからなくなる。それはよくわかる。なぜなら私が書く文章がそうだからだ。自分でもよくわかっている。
私はこうしてブログなどやっているからおわかりになるかもしれないが、文章を書くことが多分好きな部類に入るだろう。自分で思いのまま書いているものだから、誤字脱字は多いし、接続詞、形容詞がやたら多い。気持の方が先に立っているものだから、文章に書くとそうなってしまう。自分でもまずいなとは思っているが、まず書いてしまうことが先だと思っているから、どうしてもそうなってしまう。だから出来上がった文章を推敲する時は、まず接続詞を省くことから始めて文章を細切れにすることから始める。特に最近はそれを注意しているつもりなので、一時よりはマシになっているんじゃないかと思っているのだが・・・。
阿刀田さんは自分が自分が怠惰なせいで文章が短くなっていると言っているが、それがわかりやすくテンポのある文章になっているのだろう。下手な横好きは結構だけれど、やはりその点は気をつけないといけないなと自戒する。
阿刀田さんの言うようにあるいは書くことが嫌いな人の方がすばらしいく、わかりやすい文章が書けるのかなと思ったりすると、ちょっと悔しい気持もする。文章を書くことが好きでも、読みやすい文章が書けないものかなと考えてしまう。まぁ、できるだけ気をつけて書くしかないかとも思っている。
評価
★★
書誌
書名:日本語を書く作法・読む作法
著者:阿刀田 高
ISBN:9784788707733
出版社:時事通信出版局 時事通信社〔発売〕 (2008/01/05 出版)
版型:221p / 19cm / B6判
販売価:1,680 円(税込)
- by kmoto
- at 09:52
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