ヨドバシカメラマルチメディアAkibaが昨日オープンした。国内最大の家電量販店としてオープンしたこのマルチメディアAkibaに開店記念のセールを目当てに、約5、000人が駅出口からビルを取り囲むようにして、早朝から行列をつくり、開店時間を30分繰り上げて午前9時にする盛況だったという。
私もちょっと様子を見に行く。初日ということもあって、かなりの人だった。今までと人の流れや車の流れが変わってしまっていたくらいだ。オープン前など何機もヘリコプターが飛んでいた。
私は個人的に有隣堂の方に興味があって、これはすごい!と思った。約500坪のワンフロアーで、ゆったりとした店作りはさすがだなぁ!感心してしまった。聞くところによると、坪○万円という家賃らしいが、それでも落ち着いた感じで、充分なスペースをとっているところはさすが業界で上位の売上のある有隣堂だと思う。
悪いけど、書泉の手狭さ、窮屈さと比べものにならない。これだけの高い家賃でお店を開く以上、多くのお客さんを呼ばないとならないだろうから、面白く、興味をわかせるお店になることだろう。正直本好きの私としてはたまらない!
これから書くことは、他人から見れば、何を言っているんだと思われるかもしれない。負け犬が何をほざいていると思われるかもしれない。自分たちの能力のなさを棚に上げてものを言っているだけじゃないかと言われても仕方がない。
ある意味それは事実だと認識している。けれど自分の気持ちの中で、払拭しがたい事実としてある以上どうしようもないから、書いてみる。
我が社はこの地で本屋を創業したのだけど、結局今年の4月に廃業に追い込まれた。廃業の原因は、当社の力不足につきるのだけど、外的要因として書泉ブックタワーが平成6年5月にオープンしたことによる売上の低迷があげられる。どう考えても、資本力のある大書店には中小書店なんか、そう簡単に太刀打ちできるわけがない。結局、苦労しながらお店の存続をやってきたけど、書泉さんに当然のことの如く、お客が奪われ、廃業となってしまった。
自分たちの店だから何とかしてやっていきたいと、労働基準法違反となる勤務時間をこなし、経費も削減できるものはどんどん削っていき、挙げ句の果て自分たちの給与だって削ってきた。売上が上がらない以上、そうするしかなかった。
でも結局廃業ということになって、お店もなくなり、仲間やスタッフが解雇されるという現実を見てきた私としては、どうしても書泉さんの存在が許せないでいる。
だから有隣堂がここにオープンすると聞いたときは、正直「やったぁ~!」と思ったのだ。有隣堂出店がを書泉さんにかなりのダメージ与えることは間違いないだろうと思ったのだ。もっとはっきり言えば、書泉さんを潰してくれるかもしれないと思ったのだ。
とにかく自分の気持ちの中で、ただ器だけがでかくて、しょうもない店に自分たちの店が潰されたという、拭いきれない気持ちがある以上、こんなふうに思ってしまうのは仕方がない。
これからは大書店が中小書店を食いつぶしていく一方、大書店同士が、つぶし合いをやっていく時代になるのかも知れない。そんな予感がする。