2005年10月03日
じいさん
さすがに疲れてきた。ぶっ続けで『ローマ帝国衰亡史』を読んできて、何とか7巻まで読み終え、8巻を昨日午後から読もうとしたのだが、何だか本を手にすることさえ、鬱陶しくなってしまった。特に7巻の最後はローマ法に関する記述で、退屈極まりなかったから、余計かもしれない。
本を読む時、夢中になっていると時間も忘れて読んでしまうけど、今はちょっと本は読みたくないなぁという、いわばスランプみたいなことになることが度々ある。多分それは私の精神的な問題なのかもしれないけど、こうなるとしばらく本を読むことを受け付けなくなってしまう。昨日は、無理して8巻に進むのをやめておいた。
さて、一昨日の夜、我が家の駐車場に男が倒れていた。もう11時を過ぎていたので寝ようと思ったところへ、かみさんに「男の人が倒れている」と起こされ、行ってみると、じいさんが自転車と一緒に倒れている。
我が家は、通りから私道に入った奥にある。つまり袋小路になっている。このあたりは抜け道が何本もあるので、よく抜け道だと勘違いして、自転車が入ってくることがある。たぶんこのじいさんも勘違いしたのだろう。
最初は「どうしました?」と丁寧な言葉でしゃべりかけるが、話しているうちに酔っぱらいだと分かった。こんなところで寝ていたら風邪をひくから、帰った方がいいと言えば、「おまえには関係ねぇよ!」「放っておいてくれ!」「まったく、今の若い奴らはどうしようもない!」「俺たちの時は違ったよ!」とか酔っぱらいおきまりの言葉がでる。名前や住所を聞いても「おまえには関係ねぇよ!」としか答えない。
どこのじいさんか分からないけど、どうやら近所に住んでいるようだ。パジャマに薄いウインドブレーカーを首元までチャックを上げて着ている。足下は裸足だ。
しばらく押し問答をしていると、ふらふらと立ち上がって、自転車もそのままにして、裸足で歩き出す。さすがにこの時になると腹が立ってきて、「こらっ!裸足で歩いてどうすんだ。それに自転車をあのまま倒れたままにしておいたら、うちの車が出られんだろう!いい加減にしろよ!」「歩けるんだったら、自転車を押して帰れ!」
押し問答しているときに、かみさんは警察に電話していたので、「もうすぐしたらおまわりが来るから、じっとしてろ!」と言ったとたん、しらふに戻り、倒れた自転車のところに戻り、履いていたはずのサンダルを探して、帰ろうとする。「迷惑かけましたね」と私とかみさんに握手をしようと手をだす。かみさんは握手をして「気をつけて帰ってくださいね」というが、私はじいさんの手をはね除け、「危ないから、自転車乗って帰るなよ!押して帰れ!」と言う。じいさんはそのままとぼとぼと自転車を押して帰っていった。どうして酔っぱらいはいつも最後に握手を求めるのだろうかと不思議がりながら、通りを帰っていくじいさんの後ろ姿見送る。
じいさんと押し問答しているとき、私もかなり腹が立っていたらしく、大声でじいさんとやり合っていたらしい。確かにもう少し若い奴なら殴っていたかもしれないが、相手を見てそれなりに自重はしていたつもりだけど、かみさんには、そうは見えなかったらしい。
こうなると呼んだおまわりをどうするかだ。いつ警察に電話したのか分からないが、結構時間がたっている。じいさんの後ろ姿見送った後、今度は呼んだおまわりを待つ。しばらくすると赤色灯つけたパトカーがゆっくりと来る。事情を説明し、じいさんが帰ったことを言い、呼びつけて、迷惑かけたことをおまわりさんに詫びる。何で俺が謝らなきゃならないのか分からんが、そういう羽目になってしまった。
翌日我が家の車を見てみたら、後ろに軽いキズがある。じいさんが自転車でぶつかった跡である。まぁ元々この場所には、かみさんが車庫入れの時にこすったキズがかなりあるので、そっちの方が気になるくらいだから、いいやということになった。じいさんがぶつかって倒れて死んでしまったら、それこそ大変だったことを思えば、大したことじゃない。
- by kmoto
- at 05:16
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