2005年10月12日

時代遅れ

 今まで本を注文するという行為をほとんどしたことがない。当たり前である。だってずっと本屋で働いていたのだから。ところが本屋を辞めて(というより働いていたところが廃業になってしまい)、一読者となってしまった今、お店にない本をどこで買えばいいのか困っていた。例によって、書泉さんでは本を買うつもりがないから、そこでは注文できないし、近所には本屋さんがないし、どうしようかと悩んでいた。インターネットで注文も出来るが、今ひとつ乗り気になれない。
 幸いヨドバシカメラに有隣堂が出来たので、意を決して本の注文を依頼する。有隣堂は週に1回は必ず行くので、ここならいいだろうと思ったのである。
 サービスカウンターがあってここで本の注文を受け付ける。注文したい本の在庫をパソコンで探す。この時点で在庫がないことが分かり、注文を受け付けるシステムになっているようだ。書名、出版社、私の連絡先など、どんどんパソコンに女の子が入力していく。入力が終わって、私に注文書の控えをくれる。

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 多分この時点でもう注文はそれを管理するところにデータとして行っているのだろう。あるいはもう問屋さんにデータが飛んでいるかもしれない。
 私がいた本屋では短冊という注文書に手書きで、書名、出版社、著者、そしてお客さんの連絡先を書いて、それを問屋に手渡しで渡すか、さもなければその短冊を持って、問屋に探し回っていたのを思うと、本当にこの時代非効率的なことをやっていたんだなぁと思わざるを得ない。これなら本のことをよく知らない店員でも、パソコンを使いこなせれば、本の注文受付など簡単に出来てしまう。
 もちろんそういうシステムが導入できる資本が必要だけど、やっぱり店員が動いて問屋を駆けずり回るお店じゃ今は生きていけないのかもしれないと思ってしまった。いつまでも旧態依然のままじゃやっぱりお店は潰れるんだなぁと思ってしまった。本という古い情報媒体を扱う書店でも、それが物、あるいは商品である以上、流通システムに乗るわけだから、今風にシステム化しているわけだ。それを駆使できなかったのは残念だ。人が直接動くことにはどうしても限界があるし、それを補うシステムがあれば、それに代行させれば効率化、スピード化もはかれる時代なのだ。私のいたお店はその流れに乗り遅れたお店でもあったと、改めて思い知った。
 家に帰ってメールを開くと次のようなメールが来ている。

○○○○ 様

当店をご利用下さいまして、誠にありがとうございます。
入荷ご連絡用のメールアドレスを登録しました。
※このメールに心当たりがない場合は、恐れ入りますが、このままご返信下さい。
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有隣堂 ヨドバシAKIBA店: 03-5298-7474
営業時間: 9:30 ~ 22:00
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ご注文は、本やタウン http://www.honya-town.co.jp/yurindo/ もご利用ください

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