2006年06月25日
ブック・オフ対策?
ここのところ又胃の調子がよくない。この休みも胃がしくしく痛む。まったく嫌になってくる。そのためごろごろと寝ていたのだけれど、あまりごろごろしていても身体に良くないと思い、多少胃の痛みが治まったところで散歩に出かける。
環七沿いを歩いて、近所のブック・オフへひやかしに行こうと思ったのだ。ぶらぶら歩いてブック・オフの店内に入ると、今日は500円以上の単行本なら2冊で1、000円ということらしい。これはラッキーと棚を物色すると、東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』があるではないか。昨年の直木賞受賞作品で、「週刊文春ミステリーベスト10」国内編・第1位、「このミステリーがすごい!」国内編・第1位、「本格ミステリ ベストテン」国内編・第1位とかなり評判がよかった作品である。これは買いだ!、と思い、販売価格が850円となっているから、あと1冊探せば単価500円となるので、もう1冊棚を物色する。ありました。浜辺佑一さんの『救命センターからの手紙、再び 』―ドクター・ファイル〈3〉である。これも昨年出た新刊だ。思わずウキウキした気持ちになってレジへ向かう。1,000円以上なのでサービス券50点もついた。つまり次回この券を使うと50円引きとなる。結局950円で新刊2冊を買ったことになる。
しかもこの2冊読まれた形跡がない。つまり真っ新な状態に近いのだ。長年本を読んでいると、その本を読んだかどうか、すぐ分かる。読んだ本であれば、本の地(つまり下の方)に必ず黒ずんだ部分がある。それはしおりやスピンの跡で、読むのを中断してしおりやスピンを挟むと必ず跡がつくのである。特にそれを頻繁に繰り返しているとその黒ずみが濃くなる。それがこの2冊にはない。しかも最初の何ページかにスピンが挟まっていたので、これはここで読むのをやめたのだと思える。
これは散歩してよかったと思い、家に帰ってから「本日の収穫」を手に取る。まずはあれこれ眺めてみて、これはよかったなぁと改めて思い、中身をざーっとチェック。問題ない。
浜辺佑一さんの本を眺めていた時、奥付に妙な文章が書かれていることに気が付いた。
「造本には十分注意しておりますが、乱丁・落丁(本のページ順序の間違いや抜け落ち)の場合はお取り替え致します。購入された書店を明記して小社制作部宛にお送り下さい。送料は小社負担でお取り替え致します。但し、古書店で購入したものについてはお取り替え出来ません。本書の一部あるいは全部を無断で複写・複製することは、法律で認められた場合を除き、著作権の侵害となります」
なんだか妙に大げさで、丁寧である。乱丁・落丁がどういう意味なのかきちんと説明しているし、古書店で買った場合取り替えはしませんということまできちんと書いている。最近出版された本すべてにこんな感じで書かれているのだろうかと思い、調べてみるとここまで大げさな感じでは書かれていない。せいぜい、乱丁・落丁の際は取り替えるということと、著作権の侵害にふれているだけである。どうしてこんなにこだわった書き方をしているのだろうか不思議に思った。ただ推察はできそうである。以下私の推察である。
この浜辺佑一さんの本の出版元は集英社である。集英社という出版社は文芸関係も出版しているが、どちらかといえば雑誌とコミックをメインにしている出版社である。問題はこのコミックである。おそらくかなりの数がブック・オフに流れていると思われる。ブック・オフで買った集英社の本に乱丁・落丁があって、かなりの数でクレームが来たのではないかと思われる。あるいは古本として売られた本だけに、案外ぞんざいに扱われ、傷んだ本もあるものと思われる。そんな本を買った(買わされた)読者は当然のように集英社にクレームをつけ、交換を迫るのだろう。だからこうまでこだわって書かざるを得なかったのではないかと推察するのである。いくら何でもここまで集英社が責任を取る理由がない。少なくともブック・オフで売られている本は集英社から出荷された本ではないからである。
自衛のためこんなに詳しく説明しているのではないかと思う。それがこの文章に表れている。
こんなところにもブック・オフ対策がなされているのではないかと思った次第だ。
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- by kmoto
- at 21:27
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