2006年07月20日

社長

 毎週木曜日は社長と二人で事務所にいながら、調剤の手伝いをしている。手伝いといっても、コンピュータ入力と会計をやるだけで、後は普段と同じ事務仕事をする。といっても、普段の日のようにはいかない。社長のじゃまが入るからである。この人本当に自分勝手で、こちらが厄介な仕事をしていて、手が離せなくても、ああだ、こうだと言ってくれる。こっちも社長だからちょっと待ってくれよとは言えないから、中断して、つきあうことになる。
 今日なんかも、7月の給与振込を取り組んでいたのだが、チェックを終えて、センターへ送信しているときに、何だかんだと言ってきた。こっちはちゃんと送信できたかどうか気になるので、ちょっと待ってくれます!と言って、社長の言葉を打ち切る。案の定、送信に失敗する。「相手がでない」というエラーメッセージが出た。今日は20日なので、銀行も混んでいるのだろう。
 どっちにしてやり直さなければならないので、まずは社長の用件を片づけてから、やり直した。いつもこうである。だから木曜日は仕事にならないのだ。
 先週の木曜日もそうであった。税理士さんに提出する会計伝票を最後に社長に見てもらった。
 会計伝票には当然会社の全取引が書かれているから、これを見れば、各店何を買ったか、あるいは売上、仕入等すべて分かる。私としてはこれを管理している以上、つまらんことで疑われたくないので、社長に目を通してもらってから税理士さん渡すのだ。
 そこに自転車の修理8,500円の支払があった。これを見つけてさっそく文句を言う。「8,500円も修理に支払うなら新しい自転車買えるだろう」というのである。自転車の修理に8,500円も支払うのが気に入らないのだ。言いたいことはよく分かるが、私は完全に壊れていないので、買うつもりはなかったと強く反論すれば、急にひるんで、「まぁ8,500円も出すなら、新しい自転車が買えるというくらいの考えがあってもいいということだよ」と訳の分からんことを言って、うやむやになった。確かにホームセンターでそのくらいの値段の自転車は売っているかもしれない。けれどきっとママチャリが関の山だろう。今乗っている自転車ならそれ以上するはずだ。ママチャリに乗ってお茶の水の坂を登るのは勘弁して欲しい。
 その後気分を害したのか、やたらいちゃもんをつけてくる。今度は書類である。私が昨年廃業した書店の日計表を後生大事に保存しているものだから、それを見て、「こんなのいつまでもとっておいたって仕方がないだろう。もう廃業したものを今後見ることがあるか?」と言うのだ。確かにそうだ。捨てられないのは私の個人的理由による。なんかこれらの書類を全部捨ててしまったら、もう自分の拠り所がなくなってしまうような気がしていたのだ。だからそのままにしておいた。捨てるならいつでも捨てられる。しかしその言い方に頭にきたので、今日、給与振込を終えた後、さっきまでその書類を捨てるために、ひもでくくっていた。さも捨てますよといった感じで、目の前でやってやった。
 まぁこれも社長が文句を言いたいのも分からない訳ではない。自分が展開した事業が失敗したわけだから、そんな関係の書類など見たくもないのだろう。しかしそれにしても言い方があるだろうと思う。だから先週言われたことを、今日やってやった訳だ。
 それにしてもこうしてまとめてみると結構な量である。この書類(日計表)を書いた人達はもうこの会社にはいないことを、眺めていて思った。

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