2007年09月06日

思うままに その2

 東海林さだおさんが書くエッセイが昔から好きだった。だから結構東海林さだおさんの本は持っている。新刊が出ればその都度購入してきた。(最近は以前他の本に載っていた文章を新たなテーマでまとめて新刊として出版される焼き直しが多くて困っているのだが・・・)
 特に食べ物に関して書かれたエッセイは最高に面白いと思う。今「週刊朝日」に連載中の「丸かじり」シリーズの新刊を昨日買った。気がついたらこのシリーズ27巻も出ている。最初は本として出版されるたびにきちんと読んでいたのだけれど、いつの間にか買ってそのままにして、他の本を読んでいる。これはやばいと思った。近いうちにもう一度最初から読み直そうとは思っている。


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 話はまったく違っちゃうけれど、東海林さんといえば、椎名誠さんを思い出すのだが(というのも椎名さんは確か東海林さだおさんの文体をまねたと昔何かの本か雑誌で読んだことがある)、椎名さんの本は最近の本は読んでいない。せいぜい『岳物語』までだ。それ以降何だか椎名さんの行動が,自分の子供の頃を振り返り、その野性さや、自由感を今の子供たちに押しつけている感じがして、どこか胡散臭い教師を感じてしまうのだ。
 また本に関してもどこか自分は本のスペシャリストだといっている感じがある。それらがどうも鼻についてしまい、椎名さんの本を手にしなくなった。
 私はあの情報出版センター出版局の頃の椎名誠が好きなのだ。(今の情報出版センター出版局って、昔のとは違うのだろうか?何か違うような気がするのだが、詳しいことはわからない)『国分寺書店オババ』や『哀愁の街に雪が降るのだ』の頃が一番面白かった。とにかくこの路線が好きだった。
 そういえば、昔書店員をやっていた頃、情報出版センター出版局の営業で田中という奴がいた。しょっちゅう店にやってきて、自分のところの出版物のフェアーやってくれといってきた。椎名さんの新刊が出れば、予約を取りに来てもいた。まだ流通していない椎名さんの新刊実物見本をもらったこともあった。彼がお店に来ると、途中で抜けて、お店の隣にあった喫茶店(何か懐かしい響きだ)で話した。もちろんコーヒー代は彼の会社持ち。そこでは仕事の話だけでなく、バカな話もした。
 この男、自分で出版社作りたいと言いだし、それには資金がいるので、マグロの遠洋漁業の船に乗って金を稼ぎに出た。それからしばらくは音沙汰がなかったが、どうやら陸に上がってからは出版社設立の夢は諦めて、証券会社に勤めだした。
 私の結婚式の日、式が終わり夜ホテルでくつろいでいた頃、部屋の電話が鳴り、外線が入っているという。出てみると、田中であった。私の結婚のお祝いを言いたくて電話したという。まぁそれはいいけれど、普通、新婚初夜に電話を入れるか!とあきれつつ話したことを思い出す。まぁそういう奴であった。
 とにかく東海林さだおさんの本から椎名さんの本へ、そして情報出版センター出版局の営業であった田中を思い出した。考えてみるとあの頃は楽しかったなぁ~。もちろん今彼とのつきあいは途絶えている。今、奴はどうしているのだろうか?

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