2007年10月05日
10万円がゴミに
小学校時代何か調べ物をして、発表することがあった。(あるいは中学校時代だったかもしれない)そのときクラスメイトが自宅に百科事典を持っていて、そこから調べて発表していたことがあった。それがものすごくうらやましく思った。自分のうちに百科事典があるなんて、なんとすばらしいうちなんだと思ったのだ。こちらは学校の図書室でその百科事典を引いて調べていた。
そうなのだ。あの平凡社の世界大百科事典は偉容があった。そのときから自分が本棚をもてるようになって、たくさんの本の中にいる場所ができたら、絶対に百科事典を買うぞと思い続けていた。
そして大学時代アルバイトのお金をつぎ込んでそれを買った。(もちろん社員割引で)それでも当時10万円以上で買ったと思う。それを当時持っていたガラスの引き戸がついた木製の本棚にいかにも豪華本みたいにしまい込んで悦に入っていた。確かにその本棚はキラキラしていた。しかし結局どれだけ利用したかといえば、大して使っていない。だいたい百科事典を引っ張り出して調べ物をするなんて普通の生活をしているだけならほとんどない。そんなものだ。
で、結婚して、子供が使うかもしれないなんて後生大事持ってきたけど、自分が使わなかったのに自分の子供使うかといえば、やっぱり使わない。そしてこのネット時代である。わざわざ重い百科事典を引っ張り出して調べ物をするより、パソコンからネットで簡単に調べられるようになってしまった。ますますこの百科事典の存在感がなくなっていく。
そこへもってきて、自分の本が増えてきてしまい、収納場所がなくなりつつあった。そうなってくるとこの百科事典が本棚をど~んと占領しているのに耐えられなくなってきたのだ。
で、物置小屋にしまい込んだ。(以前に書いたかもしれない)しかしそのときは捨てるのは惜しかった。学生時代アルバイトの金を大枚つぎ込んで買ったのである。何とか穏当な処分方法はないものかと考えていた。処分というよりはっきり言えば売れないかということである。しかし売れない。かのブックオフでもネットで調べてみると、売れない商品のリストに百科事典が入っているのだ。ネットオークションで売ってもいいのだけれど、調べてみると、売れないようだ。中には無料であげるなんていうのもある。だよな。今の時代本当に百科事典というのは無用の長物だ。売るに売れない。
今回物置小屋の整理をする必要があって、今度こそこの百科事典を処分しないとならなくなった。もう資源ゴミとして出すしかないようだ。10万円で買ったものが資源ゴミである。納得いかないけれどやむを得ない。
昔書店の外商をやっていた頃、百科事典を1セット売ったら報奨金をあげるなんて言われて、せっせと売り込んだことがあったが、それでも1年に1セット以上は売れていた。需要があったのだ。ボーナス時期になるとパンフレットを出版社から取り寄せて、自分の居る店のゴム印を押して、配達の本とともに配ったものであった。
当時はこの百科事典が収まっている書棚はちょっとした知的裕福層でもなったように見えたものだったのだ。(結局私もその一人だ)だから売れたのだ。
それがどうだ!今では邪魔者扱いだし、果ては資源ゴミである。こんなことなら買わなければよかったなんて思ったりしてしまう。10万円もあれば、今なら欲しいノートパソコンが買える。(もっともこのとき百科事典を買わないで、10万円をそのまま今まで持っていることはできないはずだが・・・)ただあまりにも悔しいので、ついつい愚痴っぽくなってしまうのだ。
今度の月曜日に江戸川区が回収する資源ゴミに出す予定だ。せめて横取り業者に取られないよう気をつけて出そうかなんて、最後までこだわってしまう。もしかしたら江戸川区でどこか使ってくれるかもしれないなんて思ったりするのだが、どうであろうか?そうしてくれればちょっとは救われるのだけれなぁ。
- by kmoto
- at 17:17
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