2008年02月05日

ノロウィルスと餃子

 三日ぶりに満員の通勤電車に乗る。が、いつもと違うのは、結構踏ん張って立っているのが心許ない。力が入らないのだ。まだ完全じゃないことがわかる。
 先週の水曜日に激しい吐き気、下痢、そして悪寒にみまわれしまった。それも急にである。おかしいな?という前兆を感じれば対処のしようもあったのだが、水曜の朝起きたときから、この状態であった。しかし今日と明日の木曜日は休むわけにはいかないので、ひいひい言いながらやっとの思いで事務所にたどり着くが、とてもじゃないが仕事にならない。これはかなりやばいなと感じていたが、事務所にある体温計で計ってみると38度ちょいある。もちろん下痢が止まらない。嘔吐も間隔をおいてやってくる。どうしちゃったのだろうと思いつつ、今日どうしてもやらなきゃならない仕事をやり始める。月末の銀行振込である。もう一台のパソコンに電源を入れ、銀行と接続して、振込を開始するが、どうも気分が薄れる。ちゃんとしないといけないと思い、何度も何度も入力したデータを確認して、振込を終える。
 どう考えても、今日は仕事にならんなと思ったし、明日は月末の上、木曜日ときているから、休むわけには絶対にいかない。早く帰って休む方がいいと思い、3時になったら帰ろう決める。なぜ3時かといえば、銀行が3時で閉まるので、当日までの当座が確定するからだ。
 家に帰って、すぐ蒲団に横になった。さすが吐くものがないからか、嘔吐は治まったが、下痢は止まらない。これはこれはかなりやばい状況になりつつあるなと、思い始める。近所の診療所へかみさんに送ってもらう。診察の結果、ノロウイルスだと言われた。が~ん!なんでノロウィルスに感染するじゃ!感染症の本など読んだからかなんて馬鹿なことを思いつつも、医者に今日は食事をしたかと聞かれ、食えるわけないだろう!頼んでおいた昼のお弁当の油のにおいを嗅いだだけで、もどしそうになったのに・・・。そう言ったら、それだけの元気があれば点滴をする必要はないだろうと言われ、ただ水分は充分取るようにと、下痢止め、整腸剤など出された。 その日は、ポカリスエットだけで過ごし、木曜日を迎える。相変わらず気分が悪い。もちろん食欲などまったくない。下痢は続く。水分しか摂取していない関係か、それしか出ない。まるで大腸の内視鏡検査をする前の下準備の時と同じだなと思いつつ、とにかく会社に出る。
 社長には昨日体調不良で早退すると伝えておいたので、会う早々、どうだ?と聞かれ、だめです。ノロウィルスだそうですと言えば、おいおいうつすなよ言われる。うつして良くなるならうつしてやりたいくらいだが、まぁそうもいかないので、私は出来る限り事務所の自分のデスクで仕事をする。さすが敵もこちらに寄りつかない。
 お昼、自分の幕の内弁当に入っている揚げ餃子を見てこれ大丈夫だろうなと馬鹿なことを言いつつぱくぱく弁当を平らげる社長を尻目に、私は買っておいたパンを口にするが、ちっとも口に進まない。さすが私の調子がひどいとわかったのか、4時になったらすぐ帰るようにと言われる。素直に従うことにした。なぜ4時かって?4時に薬局を閉めるからである。
 この日も家に帰って、すぐ蒲団に潜り込む。夜になって、少し楽になってきたが、力が全く入らない。これは明日は休んで、土日で治して、月曜からちゃんと仕事をした方がいいと判断する。
 土曜日になって、かなり楽になってきたが、相変わらず胃がむかむかする。もちろん食欲はないのだが、食べられないことはない。朝、昼と、一個のメロンパンを分けて食べ、夜はうどんを食べて過ごす。
 それより私のノロウィルスちゃんが長男にうつったらしく、朝激しい嘔吐、下痢、痙攣を起こしてしまった。歩けないというから車で診療所に連れて行こうとするが、よりよって、家の前の道を下水の補修工事をしており、車が出せない。私が元気なら、工事の関係者に詰め寄って、病人を運びたいから道を空けてくれと言えるのだが、それが出来ない。代わりにかみさんにいってもらい、何とか診療所へ行ったのだが、そこでもかなり吐いたらしい。点滴を打ってもらい、青ざめた顔で帰ってくる。申し訳ないことをしたなと思いつつ、大丈夫か?としか言えなかった。
 日曜、雪。買い物に行かないと食べるものがないから、一緒に行ってくれと言う。えっ!と言うが、仕方がない。悪いのは私なのだから。何もこんな時に雪なんか降らなくてもいいのにと思いつつ、車の雪を払いのけるために、外へ出て、車に乗り込む。何とか買い出しも済ませる。このときには完全じゃないが、何とか動けるし、いつものように観察も出来るようになってきていた。
 このスーパーは毎週日曜日は冷凍食品4割引で、いつも人が殺到しているいるのだが、さすが今日は一人もその売り場にいない。他の場所は私たちのように買い出しに来ている人がいるのに、みごとにここだけは人がいないのは不思議な光景であった。
 ばぁさん一人が店員に詰め寄っていた。ここにはどれくらい中国産があるのよとちょっと怒っている感じだった。店員も困ったような感じで、対応していたが、あんたならちょっとぐらいの農薬なら大丈夫だよと言いたくなってしまう。確かに農薬はまずいが、問題はこれほど中国産の農産物が日本に入ってきている現状を憂うべきなんじゃないかと思う。新聞に書いてあったけれど、中国では中国産の農産物をこれほどバッシングするなら、日本は中国産の農産物買わなきゃいいと言っているらしい。まったくその通り!日本の自給率の低さを憂うべきなのだ。国の政策が農業を軽視している結果こういうことになっちゃったのではないか。
 それに農薬が中国で混入したとマスコミは言っているけれど、果たしてそう言いきっていいのかなぁと不安になる。もしこの農薬が日本国内で故意に入れられていたら、いったいどうするつもりなのだろう?そっちの方が心配だ。だって、餃子の生産工場では問題の農薬は見つからないのでしょ。
 ということで、先週から今週にかけて、ノロウィルスにかなり苦しめられつつ、餃子の問題まで触れてしまった。

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