2008年04月27日
戦利品7冊
ブックオフの秋葉原駅前店に行ってみた。実はちょっと期待していたのである。何かあるんじゃないのかと。というのも、まず開店オープンということと、都内最大と広告を打っている以上、それなりに選りすぐりの商品をほかのブックオフより集めてきたんじゃないかと思ったのである。
で、とぼとぼと出かけてみると、ブックオフの入っているビルの前には若い奴らがあの例の黄色い袋にいっぱい本を詰め込んで、戦利品を確認している。たぶんコミックか何かだろう。店から出てくる人もいっぱいに本を詰め込んだ袋を持って出てくる。
この店は一階から六階までの店で、私が用があるのは三階の文庫本コーナーと四階の文芸書コーナーだと、とりあえず行き先を決める。そうしないとものすごい人なので身動きできない。ホントこんなにも本好きがいたのかと思えるほど、人がいっぱいである。みんなかごいっぱいに本を詰め込んでいる。こういう光景を見ると、本離れと最近騒がれているけれど、ほんとはみんな本を読みたいんじゃないのかと思ったりしちゃう。結局自分の読みたい本が書店にないこと、そして値段が高いことなどあって、読むことを諦めてしまっている感じではないかと思う。だから本が安いし、欲しい本があるんじゃないかと期待し、ここへ来て、かごいっぱいに本を詰め込んで帰って行くのだ。
何というのかな、教育の現場では、あるいは出版業界では、子供達の本離れを何とか食い止めよう躍起になっている。出版業界でよく本離れを食い止めるために学校とタイアップして、その取り組みをやっているのが業界新聞に紹介されているけれど、どこか商魂が見え隠れして、嘘くさく、本当に子供達のためのことを考えているかどうか疑っちゃうところがある。
学校では朝の読書会やなんかやって、子供達に本を読む習慣をつけてもらおうとする。だけど半ば強制された読書というのは面白くない。それに学校の図書館にある本は、一定の基準で選ばれた本ばかりなので、そこに読みたい本があればいいが、なかなか読みたい本って少ないのではないかと思ったりする。本当の意味で本を読む楽しさを教えたいのなら、まずは書店で自ら本を選ばせることから始めるべきじゃないのかと思う。何も本は図書館にあるだけじゃないのだから。
そもそも本を読むことは半ば強制することでなく、楽しむことだ。強制して、感想文なんかかかせるから、本を読むことが嫌になっちゃうのだ。授業として無理に取り組むものだから、画一的にならざるを得なくなるのだし、つまらなくもなる。本はそれを読むことで、楽しめればいいだけのもので、楽しむとはたとえば自分以外の人生を知ること、あるいは知らない知識や経験を知ることで驚きを感じることだと思う。(ちょっとキザに言えば、人生の奥行きが広くなることだ)だから自分の興味のある分野の本を読めばいい。
ここで戦利品を確認している奴、あるいは袋にいっぱい詰め込んで帰る人の顔はどこかうれしそうに見える。それでいいのだと思う。私はブックオフというお店は業界的には問題がある存在だとはわかっているが、一方で、本を読むことの楽しみを知っている人が集まる場所だといつも思っているし、私もその中の一人なのだ。
さて、偉そうなことをいうのはここまでにしておこう。私も戦果を探さなければならない。初日ということもあるから仕方がないにしろ、それにしてもすごい人だ。
まずは文庫。狭い通路に人が本を探している。棚ががら空きになってしまうので店員があわてて棚の補充をしている。足下には本がいっぱいになったかごがいくつもある。非常に通りにくい。おっ、シムノンの探していた文庫発見!(これは品切れだったのだ)そして阿刀田さんの『獅子王アレキサンドロス』の単行本を見つける。定価2,200円のやつが105円。多少日焼けしているが美本だ。これもゲット。そしてもう1冊阿刀田さんの小説を加え、計3冊を買う。
帰りに近くのブックオフにもよる。なんと本日ゴールデンウィーク特価ということで、単行本500円以上が500円という。ラッキー!しかも阿刀田さん新刊もあるし、ちょっと前の小説もある。単行本2冊で1,000円。105円の単行本2冊で210円。計1,210円を払う。
私の今日の戦利品は7冊。久しぶりにこんなに多くの本を買った。近くのドトールに入って、さっそく本を取り出し、ページをパラパラめくる。これがうれしいんですよね。私の至福の時といっても過言じゃない。
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- by kmoto
- at 06:39
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