2008年06月05日
思うままに その10
朝、天気がよければ、通勤途中歩いている。今までは進行方向の一つ先の駅まで歩いていた。しかし今は、一つ後戻りした方向へ歩くことが多くなった。というのも、後二つ戻れば始発駅になり、そこまで行けば、始発電車に乗れ、座れる。楽だからそうするところももちろんあるけれど、それよりも、座って本が読めるという利点の方が大きい。しかも約十分くらい地下鉄を長く乗ることになるので、それだけ読書時間が増える。もともと朝あわてて家を飛び出す方じゃないので、充分余裕を持っている。十分ぐらいどうってことはない。
昨日は車内に病人が出たということで、電車が遅れたし、今日も先頭車両が故障したというので、途中で二十分ぐらい止まったままであった。面白いもので、このように電車の遅れがわかると、乗っている人は一斉に携帯電話を取り出し、通話ができないものだからメールを打ち出す。たぶん電車が遅れていることを伝えているのだろう。もちろん私には何ら影響はない。そんなこともあるだろうからという理由で、定時より早く事務所に着くようにしているし、もともと歩くためにそれ以上の時間を取っている。それよりも遅れたくれたお陰で、その分本が余計に読めるというのがうれしいくらいだ。
始発電車に座ると、おもむろに本とメガネを取り出す。新しいメガネをかけるようになってから、裸眼で本が読めなくなってしまった。もともと私は遠近両用のメガネが必要なのだそうだが、それが苦手である。見る距離によって目の位置を変えたり、首を上げたり、下げたりするのが億劫なのだ。幸い、遠くの方は裸眼でもある程度見える。もちろん昔みたいによくは見えないけれど・・・。だから今回手元がよく見えるメガネにしてもらった。それを重宝しているものだから、もうメガネなしで本を読むことが大変になってしまい、手放すことができなくなってしまったのだ。本とメガネがワンセットになってしまった。
ただこのように本だけじゃなくて、メガネも取り出さなきゃならないし、家でも同じである。その分余計な動作が必要になるが、それ以上にやっかいなのは、このメガネをかけていると遠くが見えない。いや、足下もぼやけてしまう。だから仕事や読書、あるいは手元で何らかの作業したあとは、必ずメガネを外さないとならないのは少々やっかいである。まぁこれも慣れだろうから、そのうち何の違和感なしに、必要なときはめがねをかけ、そうでないときは外すことが苦にならなくなるだろう。
今朝も降りる駅の一つ前を過ぎたら、おもむろにメガネを外し、ケースに入れ、本を閉じた。ただ帰りがちょっと大変だ。まず座れることはないので、電車に乗って、立ったままメガネを取り出しかける。そして本を取り出す。降りる駅に着く前に、メガネを外し、ケースにしまい、本もしまう。この一連の作業を揺れる電車で立ったままするのに苦労している毎日である。
開高さんの分厚い本を読み終える。最初その厚さにたじたじになったけれど、読んでみると、面白く、また懐かしく、ページが進んだ。
私は読んでいる本が終わったら次にこれ読もうと、次を楽しみにする方なのだが、時たまその予定が狂うことがある。今回もこの後北尾トロさんの新刊の文庫を読んで、次に明日発売になるポプラ社の文庫を読もうと決めていた。ところが帰りに書泉さんに行ったら、フォーサイスの新刊を見ちゃったのである。あ~あ!勘弁してよ!予定が決まっているのにと思ってしまった。私はフォーサイスの作品にはすべて付き合ってきた。ファンなのである。だから当然これを買わねばならないし、すぐ読みたい。
ということで、急遽予定を変更して、フォーサイスの新刊を読み始める。
「その若いタリバンのボディガードは、携帯電話を使えば自分が死ぬことになるとわかっていたら、むろん、そのようなことはしなかっただろう。でも、かれはそのことを知らなかったために、携帯電話を使い、死んでしまった」う~ん、出だしからワクワクする。
ところで、書泉さんのカバーに支店名が一件なくなっているのが気になった。川口にあった書泉ブックドームは今年の1月に閉店したのだ。ネットで調べてみると売上低迷のため品揃えが悪くなり、フロアをどんどん縮小していって、最後は閉店に至ったとある。川口の人もお店の状況を見ていて、「そろそろやばくねぇ?」と感じていたらしい。聞くところによると、もう一店舗もやばいと聞く。
私がひいきにしている(ついにひいきにしていると言っちゃった)書泉ブックタワーも営業時間を延長したし、競合店も有隣堂だけじゃなくて、ブックファーストもできちゃったし、都内最大のブックオフもできたし、大丈夫なのだろうか?一昨日文庫本を二冊買ったけれど、あのしおりが一つは新しいデザインのやつだったけれど、もう一枚が以前くれたやつで、見覚えがある。気のせいか紙の色が変色していた。どこかの料亭じゃないけれど、何か残ったやつを使ってないか、なんて感じたのだけれど。杞憂であればいいのだが・・・。関係者の方、頑張ってくださいね。
- by kmoto
- at 11:31
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