2008年09月25日

フェルメールと西郷さんを見る

 先日「フェルメール-光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を見に上野の東京都美術館へ行く。
 天気が悪いので、それほど人は来ていないだろうとのこのこと出かけたのだが、確かに待ち時間はなかったが、それでも結構な人が来館している。特に一階の入り口付近は混み合っていて、なかなか先に進めない。いつもこうした企画展を見に行くたびに思うのだけれど、この人混みはもう少しなんとかならないものかと思う。じっくり絵を鑑賞するなんてなかなか出来ない。企画展だから仕方がないとはいえ、やっぱり落ちついて絵を見てみたいと思うのだ。
 仕方がないので、一階にあるフェルメール以外のデルフトの画家たちの作品はパスして、二階に上がりフェルメールの作品だけを見ることにした。
 今現在全世界でフェルメールの作品は37点確認されており、そのうち一点(ボストンにあった「合奏」)は盗難にあい、現在も見つかっていない。さらに一点は個人蔵なので、一般にフェルメールの作品が見られるのは36点しかない。今回はその個人蔵の一点を含め8点展示されている。これだけの数のフェルメール作品が展示されたのは世界でもはじめてらしい。だから人が多く来るのも当たり前だ。
今回展示された作品は以下の通り。

①マルタとマリアの家のキリスト

2008_09_25_01.jpg


②ディアナとニンフたち

2008_09_25_02.jpg


③小路

2008_09_25_03.jpg


④ワイングラスを持つ娘

2008_09_25_04.jpg


⑤リュートを調弦する女

2008_09_25_05.jpg


⑥絵画芸術

⑦ヴァージナルの前に座る女

2008_09_25_07.jpg


⑧手紙を書く婦人と召使い

2008_09_25_08.jpg


 私が個人的に好きなフェルメールの作品「牛乳を注ぐ女」、「真珠の耳飾りの少女」、「窓辺で手紙を読む女」などは今回来ていないが、「小路」、「手紙を書く婦人と召使い」は見られるのでうれしい。人をかき分けフェルメールの作品の前に立って、なんとか8点じっくりと鑑賞した。
 「小路」は「アド街」で薬丸君が絶賛したけれど、確かにいい。油絵の具を何度も塗り重ねたため、家のレンガに重量感が出ているし、立体感が感じられる。確かフェルメールはこの「小路」ともう一点しか風景画を描いていないはずだ。
 「ワイングラスを持つ娘」の娘は少々薄気味悪い笑いをしてこっちを向いている。あんまり好きじゃないなこの絵は・・・。
 「ヴァージナルの前に座る女」は縦25㎝、横20㎝の小品だ。この作品は先に書いたとおり、個人が所有している絵で、フェルメールの作品だと最後に認定された絵である。一時は贋作だともいわれたらしいが、鑑定の結果、フェルメールの作品と認められ、ロンドンのオークションに出され、約33億円で落札された。
 「手紙を書く婦人と召使い」はよくわからないが特別展示らしく、私は今回の展示作品の中では、この絵と「小路」が好きだ。この「手紙を書く婦人と召使い」は今回の展示作品の中で一番フェルメールらしい作品ではなかろうか。

 というわけで、フェルメールの作品をなんとか見られたので満足する。帰りにポストカードとカタログを購入して、美術館を出る。家で買ってきたカタログを見て、フェルメール以外の画家の作品にもすばらしいものがあるようで、時間がなかったので仕方がなかったとはいえ、やっぱり見ておくべきであったと後悔する。
 帰りは公園口に向かわず、不忍口の方へ歩く。ここは春になると桜の花見でごった返す所であるが、今は桜餅のにおいが漂う。ここに来たのは、西郷さんの銅像を見るためだ。今読んでいる本が西郷隆盛のことを書いてある本なので、ちょっと敬意を表して、見ておこうと思ったのだ。

2008_09_25_10.jpg


 上野に西郷さんの銅像があるのはもちろんよく知っているが、こうしてじっくりと見たのは初めてである。雨上がりの後なので、薄暗い。それが逆に西郷さんを際立たせているような気がした。この人が維新でみんなから尊敬され、愛された人なのかと思うと、その姿に少々感動する。後でこのブログを書くに当たり、この西郷さんの銅像の写真を探したが、いくつかあるのだけれど、どうも今回見た感じと違う。この写真は雑誌からスキャンしたものだが、これが一番イメージ的に近かったからだ。デジカメを持って行けばよかったと思った。家にあるデジカメは古いタイプのデジカメで携帯に向いていないし、重いのでやめてしまったのだ。やっぱりコンパクトなデジカメを買おう。

trackbacks

trackbackURL:

comments

comment form

(日々是好日 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

comment form