2008年11月01日

第49回神田古本まつり

 神田神保町の古本まつりに出かける。今日は木枯らし一号が吹いたらしいが、やはり少々風が強かった。
 今回探したい本は何冊かあったのだが、結果は一冊も買わなかった。たぶんこうなるだろうなとは予想していた。そう簡単に欲しい本があって、しかも値段もそれなりの値段である本を見つかるわけがない。
 でも、たぶん以前も書いたと思うけど、ちょっと古い本を見ると、「ああ、この本あったな」と昔書店員をやっていた頃扱った本を何冊も見る。あるいは冬樹社の坂口安吾全集を見かけると、「そうそう、書店員時代の先輩が読んでいたな」と思い出す。本を見ればそれだけでなく、一緒に思い出ついて回る。たとえ自分の探している本が見つからなくても、それはそれで楽しかった。
 品切れ、絶版、稀少の文庫本が並んだ出店に、女子大生風の二人が左氏列伝の三冊を見て、「あった!」と小さく叫んだ。私は彼女たちの会話聞いていた。

 「やっぱり、探せばあるんだね」
 「で、いくらなんだ?」
 「3,000円!高くねえ?」
 「アマゾンで探せばきっと安いよ」

 といって、彼女たちは三冊まとめてくくられた文庫本を棚に戻すのであった。これには私は笑ってしまった。確かにそうだろうなと思ったのだ。
 実は私も探していた山口瞳さんの本を見つけたのだけれど、一冊2,000円であった。これはちょっと高い。以前アマゾンで検索したら600円程度あったはずだ。送料入れても1,000円でおつりがくる。こうなってくると、わざわざ足を運んで、歩き回って、目をさらにしてして見つけても、アマゾンより高いんじゃ、なんか悲しくなってくる。
 こうして成果がないと、しかも探している本がはっきり決まっているなら、ネットで探した方がいいかもしれない。きっとリアル古本屋さん?より値段が安いはずだ。今日は、もうこうした古本まつりに行く必要はないかもしれないななんて思って帰ってきた。
 家に帰って、さっそくネットで山口瞳さんの本を注文する。送料込みで940円だ。これでいい。

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