2009年02月21日

ついていない!

 アマゾンで古本を買った。マーケットプレイスでおそらく個人で出品しているものであろう。それが一昨日届いた。例によって、ワクワクしながら梱包を解き、中身の本を取り出す。あれ?本文に赤いペンでラインが引かれている。おいおい、話が違うじゃないか。アマゾンではそんなことは一言も書いていなかったはずだ。そんなコメントがあれば買う訳がない。まいったなぁ。どうしたらよかろう。そのまま泣き寝入りしなければならないのかなとも思った。
 古本屋さんの店頭で本を見ればチェックもできるし、本に書き込みなどがあるかないかはすぐわかる。しかしネットの場合そうはいかない。必然的に出品者を信用するしかないのだから、これでは納得はできないなと思い、出品者にクレームのメールを出すことにした。
 ただ私の方も、最初にアマゾンでこの本を見たときに、もしかしたらコメントに“赤線が引かれている”と書かれていたかもしれないと思い始めた。つまり私があったかもしれないコメント読み損ねた可能性だって充分ある。その点は自信がない。だから強くは言えない。で、一応私がコメントを読み忘れたかもしれないのでということをきちんと書き添えて、もしそうなら仕方がないことを言う。その上で確認してもらいたい旨を書いた。
 そうしたら返事が届く。出品者の見落としだそうだ。それでその後の対応なのだが、値引き処理をしてくれるという。本当なら、受取人支払で送り返して、全額返金してもらってもいいのだろうけど、そうしたらこの出品者は大損だろう。それにこの本を読みたいと思って古本屋さんやブックオフで探したのだが、手に入らなかったので、アマゾンのマーケットプレイスを利用した。だから出品者の提案を了解した。仕方がないだろう。
 ネットで古本を買う場合、こういう時は困る。代金の返金手続きも面倒だし、送り返すにも送料がかかる。今回の場合悪気はなかったようなので仕方がないけれど、やっぱり出品者はきちんと中身を確認してもらいたいし、古本で売り飛ばした最初の持ち主は、本に書き込みや線を引くのは結構だけれど、それなら売るのはやめて欲しいと思う。
 でも、気持ちがおさまったのでメールを出してよかった。

 昼食をとるためにかみさんと出かける。葛西のびっくりドンキーで食事をした後、隣にあるブックオフに寄ってみる。今日は単行本500円均一、文庫本250円均一のセールをやっていた。
 いつものように単行本の棚を眺めていたら、アマゾンのマーケットプレイスで買った文庫本が、単行本としてあった。思わず、あっ!と叫んでしまう。なんだよ、ここには単行本があるじゃないないかと思った。私は文庫本も好きだけれど、できれば単行本の方がいいという、“単行本愛好者”なので、正直悔しかった。それに最近は目が悪くなってきているので、古い文庫本の文字が小さくて読むのに苦労するから余計に単行本のがいいのだ。
 いったんその本を手にしたのだが、でももう文庫本で買ってしまったのだからと思い、本を棚に渋々戻した。ここのところホントついていないな。

2009年02月18日

お付き合い

 ここのところ花粉が飛んでいるみたいで、例年のことだが、目はかゆくなるは、鼻水は流れるはで、憂鬱な日々を過ごしている。胃や腸の薬を毎日飲んでいるところへ、花粉症の薬が加わり、食前、食後と薬をどれを飲めばいいのかイライラしている。そして一通り薬を飲み終えた後に、目薬を差し、鼻の中にシューと一吹きして一連の儀式が終わる。

 この仕事に就いたとき、私は当然何も知らない人間だったので、関連業者の方にいろいろ教わった。それは仕事のやり方や段取りだけでなく、人として、あるいは取引先とどういう付き合い方をすればいいか教わってきた。つまり相手の方が年上であり、経験もあるものだから、私の方が教わることになったのである。
 ところが長いことここにいると、私の教師であった付き合いのある業者の方は辞めていかれたり、転勤などしてどんどん新しい人に変わっていく。それでもまだ私の方がどう見ても年下だから、新しく来られる人あっても、まだ私の方が教わることが多かった。しかしいつの間にか私も年をとり、ここに長くいることになると、今度は私の方が教えることが多くなってきたような気がするのである。つまり、今まで付き合いのあった方が退職や転勤で、次の担当者を紹介してくれるとき、明らかに彼らの方が年下なのである。あるいは入社間もない新人が多くなってきた。
 こうなってくると今度は私の方が取引先と付き合う方法や、常識を教えるはめになる。もちろん私には大それたことは言えないし、それほど常識があるとは思っていないが、それでも時々“おいおい”と言いたくなる時がある。
 先日用があって取引先に担当者に電話をした。そうしたら担当が変わり、新しい人に引き継ぎ、私のところへ挨拶に行くように言ったのだけれど、まだ行かないですかと言われてしまった。相手はそうした不手際を詫び、すぐ電話させますと言い、しばらくしてから新しい担当から電話がかかってくる。

 「あのさぁ、人事異動はそっちの問題であって、私はおたくの会社に用があって電話したのに、担当が変わったと言われた。前任者はあなたに私のところに挨拶に行くようにと言ったと言うよ。私から言わせればそれもおかしいと思う。本来なら前任者と後任が一緒に来て、担当が変わりましたと知らせるべきじゃないか」

 「こっちは長いことおたくの会社を信用して、飛び込みで来る営業を断っているのに、そんな態度はないんじゃないの?」

 「私はあなたの会社は信用しているけれど、あなたがどんな人か知らない。いくらうちの会社があなたの会社にとっておいしくない会社だってとしても、取引とは大口ばかりが取引じゃないでしょう。だからちゃんと挨拶ぐらい来て、名刺の交換ぐらいすべきじゃないの?」

 と用件の前に文句を並べる。うるさいやつだと思われてもいい。それが私が今まで付き合ってきた方が取ってきた態度だった。だから今まで長い付き合いができたんじゃないかと思う。取引とはそうした信用から成り立っているものだと教わってきた。だからこっちは用がなくても、何度も事務所に訪れ、話をして顔をつないでいたように思う。そうこうしているうちに、あの人に頼んでみようと思うのだ。私はここに来てからそういうやり方で仕事をしてきたし、たぶんこれから先もこの方法でお付き合いさせて頂くことになると思う。
 お見えになった方は、若い人だった。聞いてみると入社して一年だという。よほど電話での私の文句が利いたのか、汗をかきながら私と対応している。求めた資料の説明をしてくれる。たくさんの資料を持ってきてくれた。しかしそれは私が求めたものとは違う。私は何が欲しいのかを説明する。相手はやっとその意味がわかったらしく、不手際を詫びる。
 私は彼の説明を聞いて、彼が一所懸命に資料を作ってきただろうということはわかった。ただポイントがずれていただけのことだから、そのことを説明し、次はわざわざ来社しなくてもいいから、その資料をFAXでもメールでもいいから送ってくれないかと頼む。
 どうやら今度の担当者は一所懸命やってくれそうだなと思った。どんな仕事ぶりが見られるかはこれからだけれど、手間がかかってもこっちが要求することをしてくれるなら、お付き合いさせて頂こうと思う。

 ここにいると様々な電話、飛び込みがくる。そのたびに仕事を中断させられるので、ほとんど帰ってくれ!とけんもほろろに言ってしまう。それでもめげずに何度も顔を出す人もいる。大塚商会の彼もそうであった。うちはアスクルで間に合っているからと断ったのだが、うちで使う消耗品の価格の見積を出させてくれと言う。アスクルより安くしますという。最初は注文先をあまり増やすと手間がかかるから気が進まなかったのだが、彼の言い方に根負けしてしまい、まぁいいや。見積を出してみたらと言ったら、翌日朝イチで見積を持ってきた。安いこともそうだけど、ちゃんと仕事をしてくれるので、以来プリンターのインクなど彼のところからメールで注文するようになった。さらにお茶の水店では大塚商会のたのめ~るで消耗品を買っているので、それを彼のところか買うようにした。
 先日彼が事務所に来たとき、大した金額にはならないけれど、毎月注文があると思うよと言ったら、大口もうれしいけれど、コンスタントに注文がある方がいいと言ってくれた。
 その彼がたばこ屋の店前に置いてある灰皿の前で、一服していたのに出くわす。営業の途中で一服であろう。彼は私に気づかず、「こら!こんなところで油売ってんじゃないよ」と声をかけたら、慌てて恥ずかしそうに頭を下げる。その笑顔が印象的であった。いい人との付き合いができていると、こっちもうれしくなる。

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