2009年03月01日

花粉症で悩んでいる時に思うこと

 一昨日久しぶり遅くまで飲んだ。例の大学時代の友人たちと。私は勝手に“東京暇人倶楽部”と名付けている。というのも本当はもっとたくさんの大学時代の友人と会って話したいのだが、如何せんすぐ連絡を取って会える友人が東京には少ないこともあって、そんなところから、会える友人はいつも決まってしまう。
 でも友人はやっぱりいいなぁと思う。そう感じるから、ついつい羽目を外してしまう。言いたいことを言うわ、わがままを言うわと、とにかく節操がなくなる。飲んでわいわい騒いでいるときは、そんなことは少しも感じないのだけれど、友人と別れた後、後悔の念に苛まれる。その上翌日になると、この時期花粉症の人間はお酒を飲めば症状を悪化する。まったく飲んだ後は反省したり、花粉症に悩んだり、気分が滅入るのは困ったものである。もともとお酒に強いわけでもないし、酒の席が苦手な方なので、うまいお酒の飲み方ができないところに問題があるのだろう。ホント、申し訳ないなと思ってしまう。だからお酒は飲みたくないとまで思ってしまう。
 そんなわけでせめて謝罪の気持ちもあって、昨日デジカメで撮ったものをまとめてサーバーにアップする。しかしビデオクリップがうまく表示できない。何度か修正してみたのだが、どうも花粉症で頭がボーッとしているので、解決策が見いだせない。調子が悪いときは何やってもうまくいかないものだ。仕方がないのでそのファイルのある場所を書いて、そこをクリックしてもらうことにする。

 午後いつものように買い物に付き合う。ついでにいつものようにブックオフによる。今日はタイムサービスで本全部半額である。これはラッキーと思うが、さて欲しい本があるかなと棚を見て回るが、こういう時に限って欲しい本がないものだ。欲しい本がない以上、いくら安いとはいえ余計な本を買っても仕方がないので帰ろうと思ったとき、“宗教”のコーナーで阿刀田さんの『私の聖書ものがたり』を見つける。この本漫画は手塚治虫さんのものを使っていて、いいなぁと以前思っていた。ただよくわからないが、子供向けなのかすべてのページにルビがふってあるので、どうなんだろうと買うのを躊躇っていた。でも売値の半額だと350円だ。これは買いだろうと決めて買うことにする。
 しかし今日はタイムセールか、お客さんが多い。こうしてみると、本を読みたいという人が多いんだなと思う。ここに来ている人は、新刊書店で買うには値段が高いので中古でもいいから、しかも更に値段が安ければ本を買いたいと思う人たちだろう。今日ここにいるお客さんの何人かはかごを持って、読みたい本を見つくろっている。そこには何冊も本が入っている。
 こういうのを見ると、本の定価というものも考えてしまう。本というものは他の嗜好品から比べれば値段が安いと言われている。また本を読むという行為から考えても、その時間を過ごす割合から考えて、値段は安いと考えていいと言われている。けれど実際問題やっぱり一冊単価は高い。その理由はいろいろあるだろうけど、いつまでも制度疲労している再販制度にしがみついて、市場経済から部外者づらしてていいんだろうかと思う。根本的に本の流通制度を見直さないと、ホントえらいことになる。定価維持は、市場に閉塞感を見出すし、コスト削減などの努力も怠っているんじゃないかと思ったりする。

 夜いつものように「アド街」を見て、そのままテレビをつけっぱなししていたら、「美の巨人たち」をやっている。今日紹介されている画家の作品はジョルジュ・ド・ラ・トゥール作「大工の聖ヨセフ」であった。


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 その絵を見たとたん、愕然とする。なんだ、この絵は!と思った。私はこの画家のことは一切知らない。しかしこの絵には釘付けになってしまった。ここに描かれる“闇”と“ローソクの光”のコントラストに驚いてしまった。老いた大工がヨセフなら、その横でローソクに手をかざす子供はイエスだろう。この二人を描くに当たって驚くべき写実感。イエスのすべてを包み込むようなヨセフの目つき。ローソクをかざすイエスの手。その炎の明かりはイエスの顔にきれいに当たる。そのためイエスの父親を慕う表情がかすかに照らされる。その明るい光はイエスの指先さえ透けさせる。
 ヨセフは角材に穴をあけているのだろうか?解説によると、その角材はイエスが背負う十字架を予感させると言う。そのためヨセフの目は目の前の穢れなき子に負わされた過酷な運命を予感した不安気なまなざしにも見える。
 更にテレビを見ているとこの絵はいま上野の国立西洋美術館に来ているという。これは是非実物を見てみたいと思った。時間を見つけて行ってみたい。

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