2009年05月20日
新型インフルエンザに思うこと
大阪にいる義理の妹からかみさんにメールがあり、マスクを買って送ってくれないかという。そうなのだ。大阪では今新型インフルエンザの影響でマスクが手に入らない状況なのだ。マスクを買い求めるために、薬局に人が並んでいる光景がニュースで流れていた。 そのメールがあったのが三日前である。まだ東京の薬局にはマスクがあった。そして私は大野さんから箱が変色して売れないマスクを花粉症だということで、一箱もらっていた。とりあえずそのもらったマスクを大阪に送ったのだが、今度はうちのかみさんが慌てて始め、自ら薬局でマスクを買い求めた。しかし昨日の時点でもうお店にはマスクが売り切れていたという。
義理の妹からお礼のメールがあったことを昨日聞いたのだが、それには話の続きがあった。とにかくマスクが買えない状況なので、仕方なしにマスクなしで街中を歩いていると白い目で見られるというのだ。“あの人、マスクしていないわよ”ということらしい。つまりマスクを付けないで歩いていること自体、恐れを知らない奴と見られるか、あるいは新型インフルエンザのウィルスをまき散らしているかのように見られるらしい。
一昨日だったけ?厚労省が新型インフルエンザは通常のインフルエンザと変わりがないからパニックにならないようにと言いだしたのは・・・。結局あれだけ大騒ぎしたのに、今頃通常のインフルエンザと同じだよ言うのも変な話だ。最初からそう言えばこんなことにならなかったのにと思うのだ。そもそも日本にウィルスが入ってきた時点で、今回新型インフルエンザは弱毒性だと言われていたじゃないか。
こんなに大騒ぎになったのはやっぱり厚労省のせいだ。とんでもないウィルスが日本にも上陸したということで、空港などものすごい検疫体制を引き、物々しい防護服を着た検査官を走らせる姿を見れば、誰だってやばいと思うに違いない。感染の疑いがあれば、感染病棟に強引に連れ込み、猫も杓子も入れてしまえば、今度はベッドが足らなくなるのは素人だってわかる。で、対応できなくなれば自宅待機と言い出す始末。
そしてマスコミのバカ加減も笑っちゃう。新型インフルエンザに感染の疑いがある患者さんが入院させられた病院前で現場からの中継で、記者はマスクをして話している。だがひとたびこの患者が新型インフルエンザに感染していないとわかると、マスクをとって中継し始める。いったいこれは何なんだと思う。厚労省が煽り、マスコミが火に油を注いだ結果、今回のバカ騒ぎとなったことがわからないのかな、なんて思う。
どうしてこんなに大騒ぎするんだろうか?たぶん鳥インフルエンザのような強毒性のウィルスが日本に入ってきたとき対応するマニュアルが出来上がっていて、今回それを使って対応した結果だろうと思われる。まったく役所というところは、そこにあるマニュアルや書類ばかり重視して、現実を把握しないから、こんなとんちんかんなことになるのだ。大阪府の知事も「役所って、バカですね!」と言うのもそんなところだろう。
たとえば、障害者向けに低額郵便を提供するシステムにしても、実体はそうでなくても、提出された書類に不備がない限り、それを認めてしまうのも同じである。現在郵便局は民営化されているけれど、元を正せば公務員である。
あるいは私がDSで楽しんでいる漢検ソフトを提供している日本漢字検定協会にしたって、いったん公益法人になって、書類を提出し、それに不備がなければ、たとえ文科省の人間が検査が入っても、型どおりで、“ハイ、ハイ、問題ないですね”なんて言って、検査が終われば漢検の奴と飲みに行ったりしたんじゃないかと思われるのである。その時、“ハイ、ここに今日検査が入ったことの書類にはんこ押してね。ここにね。あっ、シャチハタはダメよ。”なんて言っちゃったもんだから、影でやりたい放題されちゃうのだ。汚染米の時も同じだろう。要は書類が重視され実体なんてどうでもいいんだ。出席簿にはんこを押すような感覚だ。
事務をやっていると、ほんといろいろな書類を提出させられる。そのたびに同じ書類を何通も作り、印鑑を押す。いつもそうした書類を窓口で出すとき、まず印鑑の確認から始まり、指さし確認してから、不備がなければポンと受付印を押してくれる。その印鑑はシャチハタ印ではまずい。しかしかねがね不思議に思うのだけれど、どうしてシャチハタ印じゃまずいんだろうか。いろいろ調べてみると、どうもシャチハタは、ゴム印なので、押し方によって形が違ってしまうかららしい。だけど通常の印鑑だって押し方によっては形が変わるだろうし、ちゃんと登記した実印ならともかく、三文判ならいいというのもよくわからない。三文判をいつも同じものを使うとも限らないでしょう?
別に私はシャチハタのまわし者じゃないけれど、会計伝表などでゴム印を使うよりはシャチハタの方が楽でいい。だから今はほとんど事務所で使うゴム印はシャチハタ印に変えてしまった。いちいちスタンプにポンポンとインクを付けるのが面倒なのだ。役所や税務署に提出する書類で三文判で済むものも“判ぞう”という優れものを使って、そこに三文判を差し込みシャチハタ印みたいに使っている。
話は新型インフルエンザから役所の書類に変わっちゃったけれど、何でも実体にそぐわない書類やマニュアル、あるいは法律をいつまでも大事にするのはどんなものなのか。今回の新型インフルエンザ騒動でもうかがうことができそうである。
- by kmoto
- at 12:44
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