2010年01月05日
今年も「本」欲で
新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
今年の正月休みは例年違い、しっかりと取った。12月30日まで仕事をしていたので、その分後半に休ませてもらった。そうしようと思ったのである。ガツガツ仕事をしても長続きしないし、いささかバテてしまうのが早いので、持続力の方を優先しようと今年は考えている。
この正月はやっぱり食べ過ぎたかなと思う。もちろん私の場合食べる量などたかが知れているのでけれど、どうしても正月はだらだら食べてしまう。そのためなんかいつも胃もたれした感じがつきまとった。
この休み一冊の雑誌を買った。「散歩の達人」という雑誌である。
私は定期的に雑誌を買わない人で、買うとすればその特集が面白そうだと買う。今回もそうであった。特集が“刺激いろいろ、「本」欲が止まらない 本屋さんが面白い!”であった。だいたい“本屋”とつくだけで触手が伸びてしまうのだ。
まぁ、特集だけに個性的な本屋さんが載っているわけだけど、それを個性的と見るか、変わりものと見るかで、見解が分かれるのではないだろうか。確かに今まで見たいなステレオタイプの本屋さんだとやっていくのが難しい時代になってきているし、2兆円産業と長いこと言われ続けてきた出版業界が去年その2兆円を割るほどの大不況となっているのだから、なんか打開策を見出さなければ生き残れないことは事実であろう。
だから、こうした個性的な本屋さんが出て来たこともわからない訳じゃない。けれど、どうなんだろう?置いてある本を限定し、棚に突っ込むのではなく、机やちょっとした台にさも置きましたという感じで陳列し、横にしゃれた小物など置いて、別な意味で本をアピールする。あるいはデザイナーに斬新な棚をデザインさせ、今までとは違う本棚を作り、そこにやはりこだわった本の置き方をする。そんな店内の写真を見てここで本を買う気には私はなれない。なんか本の内容で売るのではなく、装丁と直接目から感じたイメージで本を買わせようとしているような気がしてならなかった。ここで“しゃれたいい感じ”と思って買った本が、後で後悔しないかなと思っちゃう。
ちょっと前まで私はこうしたデザインに凝った本屋さんもありかなと支持していた。ましてこうした不景気な時代である。本を別な角度から売っていくのも一つの方法だと考えていた。けれどこういう本屋さんは感性が優先される本屋さんで、正直言って、みんなが入れる本屋さんじゃない。その感性を共有できる人が入れる本屋さんじゃないかと思うのだ。それを支持してくれる人が多くいれば成り立っていくだろうけど、果たしてそうした人がこれらの本屋さんにどれだけいるのか、余計なことながら心配してしまう。
本をしぼって、ある一定の方向の本だけを置き、この関係では私たちは負けませんよというならまだいい。けれど、雑貨屋みたいで、単に本の装丁がデザイン的だからという理由で、内容を問わない本屋って、そうそう長続きはしないような気がした。美術館に行っているんじゃない。本を探しに来ているのである。しかも面白い本はないかなと本屋へ行くのである。得てしてこういう店で買ってきた本は、自分の部屋で見るとどうってことない。当たり前である。だってその本はそこで演習された本であって、その時はかっこいい、すてき、と思っても、自分の本棚で同じ演出が出来るわけない。雰囲気で本を売るのも結構だけれど、やっぱり本は内容だろう。そう思う。
だから私のはこうした本屋さんは店主の趣味でやっているとしか思えない。そして昔から言われているように、趣味に走った本屋はつぶれることが多いのだ。志は面白いけど、やはりある程度実効性を持たないと、きわものになってしまう。そんなことをこの雑誌に載っている本屋さんを見て思った。
こういう時代だからこそ、一つの考え方として、本屋の原点に戻っていくべきなんじゃないかと思う。こんな雑誌に載る本屋ではなく、商店街に魚屋さんや八百屋さんがあるように、本屋もそこにあるというようなものもが大切なんじゃないかなと思う。お客の顔の見える本屋はいい。アスクルのカタログに載っているような制服を着た女性店員より、出版社からもらったエプロンをしている店員がいる本屋さんの方が個人的には好きである。ちょっとジャージ姿でサンダルを履いて行けいるような本屋さんが欲しいな。欲しい本がないとかベストセラーがないとか文句を言いつつ、ついつい寄ってしまうような本屋さんって欲しいなと思う。
ということで、今年も私は本を読む巣ごもり生活を続けることになると思う。毎年言っているのだけれど、本を買うより読む方を今年も優先したい。このまま馬鹿みたいに、衝動的に本を買っていると、ますます読み切れなくなること間違いないからだ。例によって無秩序に読んでいくのだけれど、それが楽しいのだから今までと同じようにやっていくだろう。この雑誌の特集にある「本」欲(この言い回しは面白いなと思う)が私も止まらないのだから、この一年も気ままに本を読んでいきたいと思っている。
- by kmoto
- at 17:28
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