2010年09月30日

思うままに その27

 私は通勤に関しては充分と言うくらい時間的余裕をもって出勤している。これは昔からそうである。だから少々電車が遅れても定時に出勤している。しかし今日は車両故障が起こって、一向に動かない。最初はそのうち動くだろう、とたかをくくっていたが、時間がたって一駅動き、更にその駅で止まって、どのくらい待っただろうか、とにかくしばらくしてまた一駅先へ動き、また止まるの繰り返しであった。そのうち1時間以上たってしまった。
 さすがにイライラしてくる。振替輸送をやっているから、そちらを利用してくれと車内放送があるが、どうしたもんか悩む。乗り換えられる駅で、乗り換えるべきかどうか、悩んでいるうちに、電車が一駅先に動き出す。しかしまたそこで長いこと止まってしまう。目的の駅まであと二つとなった時、この先乗り換えが出来ないか、難しくなると判断し、重い腰を上げ、他の線を使って、会社に向かった。地下鉄が止まってしまうと結構圧迫感を感じる。とにかく外の風景がないだけに、駅に着くとホッとする。もうこれ以上我慢できなくなり、乗り換えたといっていい。
 車内放送は同じことばかり繰り返していて、肝心のあとどれくらいで動くのかは教えてくれない。だいたいでもいいのに、それを教えてくれれば、乗り換えるかどうか、判断が出来るではないか。たとえそれが大幅にくるったとしても、そんなこと正確な時間を求めていない。もちろんはっきりするならそれを教えてもらいたいけれど、おおよそでも言ってくれた方が有り難い。いくら何でもそのくらいは経験値としてわかるだろうと思う。何でそれを言わないのか不思議でしょうがない。
 とにかくなんとか事務所にたどり着いたわけだが、週の初っぱなからこれだとこの1週間思いやられる。少なくとも今日は完全にペースを乱されたわけで、うまく調子がつかめず一日が終わってしまった。今朝のテレビの星占いでは乙女座は最高の運勢だったんだけれどね。

 ここのところ本が読めずにいる。というか、読んではいるのだが、思うようにページが進まない。そうなるとなんかだらだら読んでいるようで、話の内容がうまい形で残らない。だから読後の感想がうまく書けない。特に今月はそうだった。暑い日が9月になっても続き、本を読んでいられないほど、身体がバテてしまった。
 やっと涼しくなって、これからまた本が読めるだろうと思っているが、どこかうまい具合にペースに乗れないところが今あって、少々困っている。読みたい本はたくさんあるのだが、どうしたもんか、悩んでいる始末。
 先日電車の中でiPadで本らしきものを読んでいる人を見かけた。やっぱりなんかかっこいい。でもiPadで今どれだけ本が読めるんだろう?そんなにコンテンツがあるとは思えない。それでも電子書籍端末は話題を呼んでいる。この前はシャープがガラパゴスなる電子書籍端末を発売するのか、したのかわからないが、とにかくその中に参戦したとニュースで見た。
 私は何度か書いているけれど、流れとして電子書籍端末は広がっていくことになるだろうとは思っているけれど、日本ではそう易々と電子書籍端末が普及していくとは思えない。だってこれが普及しちゃったら、日本の本屋さんはかなり潰れちゃうだろうし、本屋だけでなく出版社を除く本に関わるあらゆる業種がダメになって行く。だからそうした業界からの反対がかなり強固にあるだろうから、なかなか普及するとは思えないのだ。端末がいろいろあっても、読むものがなければ、パソコンがソフトがなければ“ただの箱”となると同じ状態になる。
 となると自分で読むものを作るればいいという話になるらしい。ユーザーの間で、本を裁断してスキャナーで内容を読み取り、自ら電子書籍化する動きが活発化しているというのだ。これを名付けて“自炊”というらしい。データを「自ら吸い込む」というイメージにちなんだ語呂合わせだという。まぁご苦労なことだ。その為スキャナーなども売れているらしいというから驚きだ。
 本をばらして、1ページごとにスキャナーに取り込む作業は大変だろう。ページが飛んじゃったりして神経を使わないならないのではないか。その為内容に注意しながら、スキャンしているうちに、その内容を読んじゃうじゃないの、と言いたくなる。
 どのようにソフトに取り込むのか知らないが、まさか画像のまま取り込むことはしないだろう。それだと一冊の本を取り込むだけでものすごい容量になる。多分テキストファイルに変換するんだろうな。でもスキャナーで文字を拾ってテキスト化しても、すべてを正しく認識してくれないはずだ。その修正が大変だ。昔私もやったことがあるので、これ結構イラつく。変換した文章の中でどこが誤変換しているのか捜し出すだけで、iPadで読む前に内容を読んじゃうことになるのではないか。もちろん今のソフトは私が使っていた当時のソフトより性能はよくなってはいるのだろうけど、やっぱりすべて完璧にテキスト化してくれるとは思えない。だけどiPadを買っちゃった以上頑張ってやるしかないし、やった以上iPadで読むしかないというジレンマに悩まされているんじゃないかと推察する。iPadを買えない身分としては、どこかで“ざまあみろ!”という黒い気持ちがふつふつとわいてくる。
 で、私はどうしているかというと、31年前に買った日焼けして茶色くなった文庫本を読んでいる。文字が細かくて読むのに苦労しているが、ページをめくるたびに、あの古本のかび臭い匂いがするのを楽しんでいる。さすがにいくらiPadでも古本のかび臭い匂いは出せないでしょう。アッハハハ・・・

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