2010年11月27日
思うままに その29
会社のシステムを一部新しいものにした。運用は来年からの予定なのだが、今はそのための準備をしている。インストラクターについてもらい、教えを乞うている。その時マスターにデータを入れるため、練習用に自分のデータを使った。会社の入社年月日の昭和56年と入力したとき彼女がぼそっと言う。「私、まだ生まれていない」と。思わず、「うるせえ~」とにらみ返す。大きなお世話である。まったく最近の若いやつは、思ったことをはっきり言う。
これでまだ済まない。今回練習用したことを、「次来るまで社員全員のデータを入力しておいて下さい。宿題です!」と申す。おいおい、この歳になって宿題を出されるとは思わなかった。
結局この宿題に今週振り回された。結構神経を使ったので、この1週間疲れた。当然胃にもきて、堪えた。
さて、別の話をする。
休みにかみさんと買い物に出かけ、ちょっと休憩に近くのドトールに入った。私たちの横の席が空いていたので、そこに若いカップルが来る。男が飲み物を乗せたトレイをテーブルにおこうとしたら、滑らして飲み物の入ったコップを落としてしまい、割ってしまった。もちろん飲み物もコップもろとも床に飛び散った。まず一つのコップが落ち、慌てた男がトレイを動かしたとたん、もう一つのコップがまるでスローモーションのように倒れ、そのまま床に落ちた。
男をよく見ると、女の少し大きめのバッグを持ち、もう一方の手でトレイを持っていたので、両手がふさがった状態であった。
女は手ぶらであった!
要するに男は女のバッグを持ってやり、もう一つ空いた手で飲み物が乗ったトレイを持っていたのである。だから最初のコップが落ちてしまったのは防げなかにしても、もう一個のコップは片手が空いていれば、少なくとも落ちるのは防げたはずだ。それが女の汚いバッグを持ってやっていたがために、ものの見事に二つの飲み物を落としたわけだ。
男は一言女に向かって、「俺疲れているのかな?」言う。飲み物が大量にかかってしまった女のバッグを女に見せる。女は何も言わなかった。男は持ってやったバッグを汚してしまったことに呆然とし、固まっている。普通、こういう状況になれば、すぐ店員を呼んで、隣にいた他の客にかかってしまったその飲み物を拭き取ってもらったり、床に散らばったコップの破片など取るなどするはずだが、店員が来るまで男は何も言わなかったし、しなかった。よっぽど女のバッグを汚してしまったことにショックを受けたのだろう。
男はナイトでも気取っていたんだろう。女のバッグを持ってやり、おそらく飲み物の代金も自ら支払、女を先に席に着かせ、そのまま片手でトレイを持って女のいる席に着こうとしたわけだ。せっかくのナイトも台無しである。いい格好をしようとしたのがあだとなったわけだ。疲れているとかどうか関係ないだろう。フェミニストも結構だけれど、無理にそれを演じて失敗するなら、時にはそうでなくてもいいじゃないかと思う。
だいたい女も女である。男にバッグを持たせたまま、しかも飲み物まで持って来させれば、こうなっても不思議じゃない。それを当たり前と思う女の神経も理解できないし、そこまで甘やかせる理由がどこにあるのか、と言いたくなる。今にして思えばそれほどの女だったのか、と顔でも拝んでおけばよかったかもしれない。男のツラは見たが、別に大した男には見えなかった。しょぼくれた若者である。それについている位だから、程度は知れよう。
男が固まっている間、飲み物が近くの席にいたおばちゃんのダウンにかかり、おばちゃんはそのダウンの袖を男に見せ、「かかっちゃったじゃないの!」言う。それでもしばらくの間男は何の反応もせず、やっと「大丈夫でしたか?」とおばちゃんに言う。「大丈夫じゃないわよ!」とダウンの袖の部分を男に突き出すように言う。男はさらに固まる。
こぼれた飲み物は私のズボンにもかかったが、私はその若い男の顔とおばちゃんの顔を、嫌なもの見てしまったという感じになってしまい、自分が文句を言う以前にここから早く去りたい気分になって店を出た。
私は男がどうしてこうまで女に気を使うのかが不思議であった。女の持つべきバッグを持ってやり、お疲れにもかかわらず、もう一方の空いた手で飲み物を持って行く、そこまでしないと女に逃げられるのかな、とさえ思った。女もそれが当たり前のような風があるのも理解できない。でも、私は男にはどこかそんなことをするところが大なり小なりあるんだろうな、と思ったのである。優しい男を演じて、少しでも女の気持ちを引きつけないとならない、男の性というか、アホらしさが、腹ただしくなってしまったのである。
おばちゃんもどういうことであれ、男が困ってしまっているところに、平気で追い打ちをかける言葉が出てくるあたりが、不愉快であった。不手際をしてしまった男に同情する気持ちなど一片も感じられなかった。わざとやったならともかく、あくまでも不手際である。そこまで言える、自分本位さが不愉快であった。
そしてそこのドトールの店員も、すぐ動かず、何か推移を伺うようなところがあり、やっと下っ端のバイト君が割れたコップをの破片の始末する位であった。どう考えても責任者が何か指示をした雰囲気はなかった。
世の中、こんなもんなんだな、と感じた。私がおかしいのだろうか?無理に気取って女に気を使うこと、先に文句を言ってしまうこと、関わらないこと、そうした方がうまく世の中を渡れるのかもしれない。そんなことを感じたため、私はそこを去りたかった。彼ら、彼女らの行動規範は私の中にはあり得ない。そしてここのドトールにはもう入りたくないな、という気持ちになった。
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- by kmoto
- at 17:44
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